小林一三 対 岸信介 [経済]
経済てよくわからないんですが、日経みてたら興味深い記事がありました。昔経済のあり方の論争があったそうです。それが、小林一三 さんと 岸信介さんです。
「小林は、「利他的行為を続けていけば、結局は自分も助けられる」というビジネススタイルにこだわり、限られたパイの切り分け方を争うような、自分が得すれば隣人が損をするようなビジネスを徹底的に嫌う。例えば、百貨店が5銭のキャラメルを4銭5厘で安売りするような商売はすべきでないという。百貨店であれば、キャラメルで損をしても他の商品で儲けることが出来る。けれど、それをやられると同じキャラメルを売る専門小売店が困るだろう。それを戒めているのである。」以上
なかなかいい記事だと思いました。企業のあり方て?なんかそれを考えたら、この小林さんすごいですね。
以下引用
「われわれの社会生活といふものは、自分さへ儲かれば他はどうなってもよいといふものではない」。これは、彼の自伝『私の行き方』の中に出てくる言葉であるらしい。ちょっと気の利いた経営者なら軽く言いそうな言葉でもある。だが、彼の事績をたどっていったとき、この言葉は磐石の重みをもってくる。」
以上
戦前の政争で、岸さんが小林さんに勝ち、国家統制社会になり日本は戦争つきすすんでいきました。 今の時代いつのまにかかつての志が揺れ動きおかしくなってきているともいわれます。最後にでてくる小林さんの言葉まさしくこれが足りないのかも?
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2007-08-20 11:52
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コメント(7)
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hmさんありがとうございます。小林さんは競争あっても理念を大事にしたようですね。「われわれの社会生活といふものは、自分さへ儲かれば他はどうなってもよいといふものではない」と。
by ayu15 (2008-02-14 20:49)
ayuさん
遅くなりました。
小林一三さんは、タカラヅカ歌劇をよく見に行く関係で、名前を今なお聞きます。
ともかくも、阪急沿線の、商売や競争はあっても、また金儲けは基本的にOKの価値観の中にあっても、古き良き日本のおおらかな文化が醸成されてきたのは、小林さんのような「品のある」考えが生きていたからでしょう。
そこが、岸・安倍ラインとは対局、というところは実に納得です。
by hm (2008-03-18 16:10)
あ、追加ですが。
2月か3月の文藝春秋にはたしか、戦前日本はナチスドイツ以上の「(国家)社会主義経済」であった、それが企業の活気をそぎ、技術の革新を遅れさせ、米国との圧倒的な戦力差につながったという意味の記事がありました。
なかなかにおもしろい考察でした。
by hm (2008-03-18 16:14)
hmさんありがとうございます。同じ競争でも小林さんのは品があるようにおもえます。今は品が弱く競争が強調されてるようね・・・。
うちも文藝春秋3月号読みました2日前の「会社の活力」でふれています。
by ayu15 (2008-03-18 22:06)
追加・・・
「利権構造」も3月号読んで書きました。
by ayu15 (2008-03-18 23:43)
岸の孫が現首相ですから・・・。
by hideta-o (2016-05-28 14:40)
hideta-o さんナイスとコメントありがとうございます。
現総理は祖父を敬愛してるそうですね。
今こそ小林さんや外骨さんの様な人が必要なのかもしれません。
外骨さんについては別の日記で取り上げています。骨のある報道人だったそうです。
by ayu15 (2016-05-29 10:45)