黙って行かせて [おはなし]
ラジオドラマ- ドイツの現代文学 - 【原作】ヘルガ・シュナイダー
ある日、母と40年の付き合いだと言う人に手紙もらい真実しろうと、いとこと一緒に会いに行きました。
4歳の時,母は家族を棄てて家をでてナチス党員として訓練うけて赴任しました。
ある日,母がナチだった事を公表するととたんに世間の目がかわりました。「あなたがにくい」とも見知らぬ人から言われたりもしました。
手紙くれた人は「ナチスだった母を責められない。私だってオーストリア併合は賛成したし、ヒトラーに花束をなげたわ」と言いました。
いとこに「あなたのおとうさんも、共同経営のユダヤ人の人権・財産が法でとりあげられたので、儲けたろう、あなたの母は?」とかひどいこと言いました。
いとこの母は,侵攻してきたロシア兵たちに、娘(いとこ)の前で暴行されて自殺しているのです。
母がアウシュビッツにいたことを知りました。すして非常に優秀だったことも。
娘は母が収容所でなにをしていたのか知りました。あまりにも残忍な収容所での行為を責めました。「当時はイギリス・フランスとドイツを狙っていたのよ。かげで操るのはユダヤ人どもよ」
「ヒトラー総統はドイツ経済を立て直し、民族の誇りを取り戻した。」という母。
「家族を棄ててまで国に忠誠なの?」
という娘。
「国が滅びたら家族はないでしょう!」
「私は国のために捧げた。それは誇り」と母は言います。
幼い頃、大人たちが隠れていたユダヤ人をみつけて暴行してました。「悪いユダヤ人どもだ。石を投げろ」と大人達にいわれて投げた事を思い出します。
母の目はかたくなに過去を見ています。母は「連中の団結の強さにくい。」といいます。
この人の人生はあの戦争でとまったままなのであろうかと感じます。
一日一万二千人ガス室に送り・口にできないような冷酷なことしてきた残虐な犯罪者の母。 母は「あれは戦争だった」と
「あなたどうおもってる?」と返してきます。
「私は後悔してない。ユダヤから開放する。政府にとって正しかった事はわたしにとって正しい。」
「ユダヤの子供がまた減った。これでユダヤの大人せずにすんだ」
行かないでと叫ぶ母・すっかり小さくなり衰えた母・食事もとろうとしない。母は犯罪者として収容されていました。今すっかり衰えて先がみえています。頭はおとろえてますが。あのころのことだけは実にはっきりと、堂々とはなすのです。
{娘としての本能が道徳・歴史を消してしまうのでしょうか?
冷酷なナチ女愛せないの?いやゆるせないだけ。}と思う娘
あの人と親子の事実はけせない。私のできる事は悲しい親子の物語を語り続ける事・母の戦争はまだ終わっていない。この地上から戦争はおわってないから。
以上 こんな感じの内容でした。
これは作者(娘)の実話を元にしたものだそうです。
あまりにも、とても辛い過去です。
この出来事をみて受け止めていくのでしょうか?
ヒトラーはとんでもない残忍なことをしてますが、すべて彼一人の責任で、彼が死んだから終わりでななさそうです。この人達もまだ戦争が終わってないのかもしれません。
ナチスがおこなった歴史・世界情勢でドイツが追い込まれた歴史・ナチス政権成立許してしまった歴史・一部の人の反戦・反ナチはありましたが、ナチ政権にのせられた歴史その他みんな受け止めていくのでしょうか。
とても辛い戦争が心の中からも終わるのはいつなんでしょう?
周囲の人の言葉
「あなたがにくい」
「ナチスだった母を責められない。私だってオーストリア併合は賛成したし、ヒトラーに花束をなげたわ」
「家族を棄ててまで国に忠誠なの?」
戦犯だった母の言葉
「あなたのおとうさんも、共同経営のユダヤ人の人権・財産が法でとりあげられたので、儲けたろう、あなたの母は?」
「当時はイギリス・フランスとドイツを狙っていたのよ。かげで操るのはユダヤ人どもよ」
「ヒトラー総統はドイツ経済を立て直し、民族の誇りを取り戻した。」
「国が滅びたら家族はないでしょう!」
「私は国のために捧げた。それは誇り」
「連中の団結の強さにくい。」
「あれは戦争だった」
「私は後悔してない。ユダヤから開放する。政府にとって正しかった事はわたしにとってただしい。」
「ユダヤの子供がまた減った。これでユダヤの大人せずにすんだ」
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