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その身になってわかった事 [法律・制度]

 今までの日記リストです。     http://blog.so-net.ne.jp/life-ayu/2007-08-16-7

 

佐藤さん・伊藤さんの対談からです。  「誰が主権者を吊るせるか」です。

佐藤さんは刑事裁判の被告の経験があります。その時の裁判の印象は

「そもそも検察が有罪を立証するのではなく、被告人が無罪を立証するという魔女裁判のようなゲームのルールが適用されるのが現下日本の裁判なのです。 」「あれは近代的な裁判ではなく、「お白州」です。」と述べています。

自分がそういう立場においこまれはじめて指摘されていた問題を身にしみて感じたようです。

じゃあ無罪立証しようとしたのでしょうか?

『 「検察官、裁判官の外交に関する知識は、実に頼りない」「私は長年、外交の世界で情報屋をしてきたので、機密情報を、実は腹にたんまり抱えています。犯罪に該当する行為をした覚えはないから、もちろん無罪を取りたい。しかし、国益を害する内容にまで言及して自らの無罪を立証する気にはなりませんでした。私は長年、外交の世界で情報屋をしてきたので、機密情報を、実は腹にたんまり抱えています。犯罪に該当する行為をした覚えはないから、もちろん無罪を取りたい。しかし、国益を害する内容にまで言及して自らの無罪を立証する気にはなりませんでした。」  』と述べています。 

この経験から、裁判制度に疑問もったそうです。

佐藤さんは死刑廃止論者ですが、イスラエルの例を出しています。

『  死刑囚がかわいそうだ」というような情緒論ではなく、実は国権論から考えてのことなんです。死刑によって法秩序を維持するのは弱い国家だという意識があるからです。 』 

憲法に国民主権うたってるのに刑法は明治41(1908)年に施行された第9条の欽定憲法下の刑罰が、国の制度が変わっても温存されている矛盾指摘が少ないと言っています。

冤罪とかの温床になる調書ですがそれについてこう述べられてます。

『 実は、犯行を行った人間の認識は、密室の中での検察官の取り調べでいかようにも作り上げることができます。それは職人芸と言っていいほど見事なものです。検察官が「上手に」取り調べ、その過程で、元来は被告人が持ってもいない「認識」を引き出し、もっともらしく文書(検察官面前調書)に整える。           実際の犯行時と異なる「認識」であるのに、それが認識だ、と法廷で確定され、それに従って裁判が進んでいくケースが圧倒的に多いのです  』

ちゃんと反省していたら心配ないのでは?とも思えなくもないですが、それにはこう述べられています。

 『   殺人を犯した場合、「自分はとんでもないことをしたと思った」という人間ほど、つまり罪の意識が強い人ほど、取り調べの過程で検察官に歩み寄ることになります。被疑者は正直に罪を認めているつもりで話す。その過程で、人を殺めた時点で、明確な殺意はなかったにもかかわらず、あったと過剰な認識について供述してしまう。そういう調書ができ上がってしまうと、計画的な殺意を持って人を殺めたという「非常に凶悪」な「認識」が法廷の場で認定されてしまって、死刑が言い渡される。  』

正直者がばかをみるんですか?!

伊藤さんは検察の作るシナリオについて述べられています。

『   犯罪を立件しようとすると、まず筋書きを書くのでしょうね。これは検察に限らずどの役所も同じで、シナリオは書くでしょう。次に、そういう職人芸をもって被告人をハメていくと言うと語弊があるにしても、当てはめてゆくというのはありそうな気がします。「こういうパターンなら罪状はこう」で、あとは遵法的な手続きをして、こんなふうにすれば被告人は落ちていくと計算して、作文を作っていく。熊崎勝彦なんて人が有名でしたね。彼がいなければ政治家の案件、金丸信も中村喜四郎も立件できなかったなんて読んだことがあります。  』

人権でなく国権から死刑廃止というものみたいです。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20070717/129954/?P=1

 

死刑廃止の是非とかの、自説の展開はご遠慮ください。

 


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東西南北

 ま、極悪非道の殺人者も事実いるし、冤罪も事実あるし、その区別がかきにくいから死刑は無理とかいいだしたら、裁判で人を評価すること自体が無理。

 要は、極悪非道の殺人者でも生まれながらの殺人者ではないという事実を知ることでしか、許す気持ちはでないでしょうね。殺したやつは殺されろ。これだけしかないのは殺人者もまた生まれながらの殺人者ではないという事実認識があるかないかです。
by 東西南北 (2007-09-08 19:44) 

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