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集団安心保障 [政治]

 

http://blog.so-net.ne.jp/life-ayu/2007-08-16-7

安部さん残念ながらうまくいかなかったようですが、その要因分析に「え~~!」ていうのがありました。 

 渡辺さんへのインタビューが載っていました。 それによると、「新自由主義」と「新保守主義」の狭間で、立ち尽くしてしまったことが安倍首相の失敗の本質だとコメントしていました。

 ( 「新自由主義」と「新保守主義」て時々みかけるけど、別だったの?!  )

 

渡辺さんのお話だと、なんでも、本来、安部さんは新保守主義で、小泉さんが新自由主義だそうです。

 新自由主義というのは、 世界的には1970年代に登場したそうです。。大企業の競争力を阻害する規制や制度を撤廃・緩和し、競争力を回復させることで経済発展を促がす考え方です。法人税を減税したり、社会保障の総額を抑制して財政規模を削減します。規制緩和を進めて、労使関係の規制や地場産業、農業の保護策も撤廃するそうです。 

(競うあうことで、能力・効率が高まると捉えてるのでしょう。 そうかもしれませんね?その反面で弱肉強食という影もでることも?)

 それ以前は、世界では、企業と高額所得者から多額の税金を集めて、教育や福祉、医療制度を通じて中流階層に所得を再分配することで、安定した「国民統合」を実現してきたそうです。
 でも日本は、福祉国家型の所得再分配ではなく、地方の公共事業投資で結果的に所得格差を是正するものだったそうです。福祉政策としては不十分でも、経済発展で雇用をつくったみたいです。

(今では積極的公共事業はばら撒きで、赤字の温床と見られることもあるそうです。)

 新自由主義では中間層が解体されていき、社会が分裂していくそうです。でもグローバル化のためにそうならざるを得ないそうです。公共事業が財政を肥大化させ、税負担が重い・競争力のない企業は淘汰されないという二つの非効率があうそうです。これをなんとかしないと競争力が落ちて生き残れないようです。 いくら日本企業が優秀でも、賃金水準が32分の1という中国にはかなわないので、新自由主義は必要に迫られたものだそうです。


 小泉さんは新自由主義者だそうです。
利益誘導型・開発型の経済発展を主導してきた自民1党独裁と官僚支配に対する国民の不満に、小泉改革が答えたからあれだけの人気があったそうです。
(そういえば、小泉さんは道徳の押し付け、愛国心叫んだり、社会秩序で国民監視や、教育への介入もほとんどしてませんでしたね? )

 安部さんは本来は新自由主義でなく、新保守主義者だそうです。
壊れていく社会を防ぐには新自由主義辞めるか、新保守主義唱えるかしかなかったそうです。
安部さんは教育再生・国民投票とか新保守主義始めました。
新保守主義だと復古主義になります。行き過ぎた競争・自由に反対なのです。
新自由主義派との対立が生ずるそうです。教育バウチャー制度とかは新自由主義派へのものらしいです。

(愛国心・道徳・社会秩序叫んでました)

 敗因の一つは民主党の大転換だそうです。民主党が構造改革路線やめたことによるそうです。
(え!それまで構造改革路線だったの?!)
民主党の3つの約束「年金」「子ども手当て」「農業の戸別所得補償制度」は、新自由主義ではなく福祉国家型だそうです。
 自民党の支持基盤は、大企業や高額所得者から集めた税金を公共事業投資という形で再分配されてきた地方の有権者だったそうです。このために自民党王国だった県から、新自由主義で見放された支持者が、続々と民主党支持にまわったのかもしれませんね。

(民主党の方が保守?)


 日本と欧州の新保守の違いは、農村や地域社会や伝統を壊してしまった日本と、これらを重視する欧州だそうです。
 日本の保守は伝統重視しないで、農村から都市にに送り出し高度成長させてきたそうです。
むしろ革新系の方が建築物の高さ制限などを主張して、伝統を守ろうとしてきたそうです。
  企業が共同体を形成してきました。世界の中で、日本ほど従業員が団結した企業はなかったそうです。そういえば労使協調でストも少ないし、自分達の会社という思いがあったそうですよね。
それを新自由主義は壊してしまったそうです。

 (「会社は誰のもの」も参考にどうぞ。http://blog.so-net.ne.jp/life-ayu/2007-09-01


選択肢は4つだそうです。
1つは構造改革をさらに推進する急進的な新自由主義
2つめは構造改革をマイルドに進める漸進的な新自由主義
3つめは構造改革の痛みの手当てとして新保守主義を持ち込む考え方
最後は福祉国家型の政策に転換する考え方です

(どれも大変そう・・)

 日本で新保守主義すすめるなら、競争や成長をある程度は抑止し、所得の再分配によって、地域の共同性を再建するために、労働者や市民を戻さないとできないそうです。 新保守主義の代表の安部さんが降りて、急進的な小泉さんの再登場ないなら、自民党は漸進的な構造改革派内の争いになるようです。漸進派と急進派を行ったり来たりする状況は、危機的だそうです。


 渡辺さんの提案では、例えば自国の農業の保護も認めるのがよいそうです。でもこれは日本だけでは実現しないそうです。欧州連合がなぜ福祉政策や環境規制を維持できるのかといえば、EU共通の経済圏の中で税制や労働条件の統合を行ったからで、まともに米国と競争しないで済むからだそうです。

(非常におおきな克服してく課題を抱えた方法のようですね。)

 「東アジア自由経済圏」構想など、ある種の共通経済圏によって新自由主義を止めて、共通の労働条件規制や環境規制を導入も、大きな政治的問題かかえていても考えていかないといけないようです。
もはや日本一国で守る事はできないようです。


新政権、本当の課題http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20070913/134917/

 

この渡辺さんのインタビューみて、思い出したのが、お手本?のアメリカです。

 自由放任主義(新自由主義?)のグループの一部は道徳叫ぶグループと対立しています。本来自由放任主義は国に介入されるのを嫌います。だから個人の生活・信条とかに介入する道徳叫ぶ勢力に不満だそうです。権力への不信感があるそうです。

新自由主義と新保守主義をやるのは、やはりアクセルとブレーキを同時に使う負担の大きなものなんでしょうか?

ほんと政治て大変なんですね。もはや日本だけでは解決できないんですねえ。
世界各国が新自由主義競争を激しく始めたら大変かも? すさまじい生き残り競争で、やがては破綻して、また悲惨な過去の歴史がくりかえされるかも?

でも世界みんなで、こういう競争やめたら怖くない(笑い)でもそれができないから苦労してるんでしょうね。
かつて新自由主義のモデル?ともいわれる自由放任主義・古典的資本主義が世界大恐慌引き起こした要因の一つと言われています。それは戦争の要因にもなったそうです。くれぐれもそうなりませんように。

 参考に・・・反小泉さんの安倍政権?


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東西南北

 拍手。(笑)大演説。

 東西は4番目の福祉国家がいいですよ。古典的資本主義の新自由主義で貧困も嫌だし、新保守主義で戦争、有事法制、愛国心、天皇、法律絶対主義、お受験も嫌。

 やっぱり、福祉で人間らしい自由な集団安心保障が笑顔。
by 東西南北 (2007-09-18 22:20) 

wakuwaku_44

理想的なのは「栄養のバランスが良くて、カロリーも適切で、リーズナブルでおなかいっぱい」ですけど、そんな料理はないわけで。(笑)

朝食は、時間がないし、食べ過ぎると胃ももたれるし、ってんで「パンとコーヒー」とか、そういう食事になると思います。
昼食は、時間がとれるときはゆっくり、時間がとれないときは急いで、というような感じになるかと思います。
夕食は、あとはテレビ見るか風呂に入るか寝るぐらいですから、栄養価が高いものを、たくさんってな感じになるかと思います。

料理番組を見れば「あれ、食べた~い」ですけど、給料日直後で懐が暖かいときは食べに行き、給料日前で懐が淋しいときはガマンするとか。
あと「前日、酒飲みすぎた、肉食べ過ぎた」となれば、「じゃ、今日は酒やめよう。肉やめて野菜中心にしよう。」とか。

ayuさんが掲げた4つも、すべてが「いいところ」も「悪いところ」もあります。短所をできるだけ出さないようにしても、どうしても短所は出てきてしまうものですから、それが本当に問題になれば、その短所を補うために、違う政策をとる。でも、その政策もまた短所があり・・・・。と、常に検証して修正していくものです。

小島よしおみたいに「でも、そんなの関係ねぇ!」って、ビキニパンツ一丁で(しかも同じガラ)芸を続けるわけにもいきませんからね。
でも、なんでビキニパンツ一丁なんだろ・・・?
by wakuwaku_44 (2007-10-09 12:40) 

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