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作るから育てるに [学問]

 

  医学者の方が「人にやさしい技術の育ち方」というお話をしてくれました。今まで医学関連でもいろんなものを作ってきました。でもそれはやさしかったのだろうか?とかんがえるようになったそうです。

 

 

 1 物と生き物のちがいてなんでしょう?

多くの学者が考えてきましたけど、ずばり一言ではいえないそうです。学会で一般的に認められている言葉はありません。各自がそれぞれ定義して行きます。

生き物とは記憶する物質だそうです。  常に自己を改変しながら機能と形態を維持している。自己を非自己を区別するというもののようです。 生き物は失敗をしてきました。そして、より良い形・動きを憶えてきたんです。生き物はいろいろいて(多様性)今も失敗しながら良い形や動きを憶えていく記憶する物質だそうです。

生き物は機能・形はかわらないように見えても、成分はいれかわっているんです。

生き物は自己と非自己を区別して攻撃します。臓器移植が難しいのはそのためもあるそうです。

 

 

2 育てる

工学では作る・農学では育てるだったのが最近工学は育てるに注目し始めたそうです。「作る」は作る人が考えて憶えます。「育てる」は作られた人が考えて憶えます。

育てる研究に再生医学があるそうです。研究では日本が最先端とも言われています。実用化では欧米のどこからしいです。再生医学では体の外で育てるのか?なかで育てるのか?というものがあります。日本では中で育てる研究が主流だそうです。

 骨折して、治療でプレートと使ったとします。骨にプレートをあててプレートで体重支えるんです。短期間であるけるようになります。でも骨はそれを記憶します。体重のあまりかからない状態を記憶するんです。そのためにプレートとると、直後に骨折しやすい骨になるそうです。作られた機能が生体機能を破壊したのかも。

 間接が広範囲で壊れた場合(変形関節症とか)、穴あけて細胞入れる再生医療的な軟骨再生ではとても時間がかかります。そのために弊害が大きいそうです。現在主流らしい、作る医療の人工関節は寿命があります。間接再生で歩きながら治すことができないかと考えられているそうです。不可能ではないけど、責任考えると実用化はいつの事やらという感じみたいです。

 細胞増やして再生したもの作って、くっつけてもつかえないそうです。例えば指を再生して作って、つけてもその指はちゃんと機能しません。ただついているだけです。なかなか大変な研究なんでしょうか?

 

 3  ぬるぬるとつるつるの違いてなんでしょう?

速さと摩擦係数が関係あるそうです。遅いほど摩擦係数は高くなるんですが、(確かに勢いくけて動かしたほうが動いたりしやすいかも?)、でもるぬるは低速度でも低摩擦だそうです。ぬるぬる構造をどう創るかとういのもあるそうです。

 

4  報道で夢の治療が紹介されたりします。でも大抵は「夢」だそうです。例えばお薬の場合5000~1万が考えられます。でもそのなかで試験に通るのはたった250です。さらにその後の臨床試験は5です。パスして実用化を検討するのは1です。そしてどこかでかならず人体実験が必要になるんです。人でしかわからない作用があるんです。(動物愛護家は動物実験反対する人もいますが、実験ちゃんとしないものを実用化していきなり人が使い問題おきたらどうするんでしょう?)  もちろんやたら実験でなく、それなりのところまで、進んでから実験するそうです。

新薬ですが、海外で多いのが認定で現時点では安全と考えるという考え方だそうです。日本は認可でおかみのお墨付きで、安全だ!ときめつけてしまうんです。(日本のお上は一度きめてしまうと融通利きにくいみたい)

 

やさしさのつもりで開発された技術が逆に人を苦しめてしまうことも希ではありません。医療技術の発展が多くの人の犠牲の上に成り立っているのも事実だそうです。(薬害・公害とか)

 

 

5 多様性てなんでしょう?

地球レベル・人レベル・分子レベルでみると、2:8の法則(パレートの法則)があるそうです。全体の仕事の8割は2割の構成員によってなされているというものです。じゃあその効率いい2割だけ集めたら?そうするとまた2:8の法則ができるんです。

経済学でもこれがあるそうです。a.b.c.d.e.f。gと商品があります。abだけで売上の8割占めています。c以降の商品きりすててabに集中したほうが効率いいです。売上あがるでしょう。成績が上がります。

効率悪いcdefgは何で存在するんでしょう?これは価値が変動した時の適応性を担っているとも考えられています。abは機能的に働いています。cとかは働いているようにみえません。自然科学ではなぜあbが適しているのかを考えます。

 

6 ものは機能的要素と非機能的要素を見つける(体に悪い要素をみつけるんです)・非機能を除去します。(排除します)

生き物は多様に変化し、良い形機能を記憶します。非機能を除去しません。表にでなくてもどこかに残っています。多様に変化してよい形をとっていきます。

体によい・悪い物質・刺激が存在するのではないそうです。生理的な容量の範囲が存在するそうです。動物によっても使用部位によっても容量の範囲は違うそうです。健康食品もばあいにより体に悪くなるんです。よい悪いでなく、ハーモニーを作るそうです。

 

 

 

 

 

うまくまとめて書けませんでした。政治でも学問でも一般論とかで考えて語ります。でも個人個人の多様性はとても重要です。臨床医療ではこの多様性をちゃんとみていかないといい医療ができません。

人間らしさ・人間として生きる(life)には多様性をちゃんとみていく必要があります。全体だらけで個人軽視はまずぃです。心の通った医療はそういうところにあるのかも。これは医療だけでなく、教育や他にも通じる部分もありそうです。

パレートの法則も生き物の特徴です。効率さけんで、特定の価値観で、それにあわないものを切り捨てて排除していくのは生き物ではないんです。うちの「共生」理念では誰もがなにか存在価値をもてる・あるとかです。今の社会情勢ではお荷物扱いのことも、きっとなにか存在価値があるのでは?とおもうんです。だって生き物なんだから。生き物は切り捨てしません。片隅のどこかに残します。

無駄なものて本当はないのかも?


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コメント 6

ノリコ

いろんな物が混じり合って、それが全体としての命を作っている、指だけ元気ならいいと他の部分を無視したり、削除したりすると命は死んでしまう、ふとそんなことを考えました。
by ノリコ (2007-11-10 13:39) 

ノリコ

↑初めて書きこんだら、なぜかふたつも、ひとつ消して下さいね。
by ノリコ (2007-11-10 13:40) 

東西南北

 なるほどねー。でも、遺伝子治療ってのがあるけど、やっぱり、知的障害の遺伝子とかガンの遺伝子など病気の遺伝子は治療した方がいいじゃないかー?多様性で放置というなら、障害者や病人の療育や治療の存在意義がなくなるよー。もっきゅ。もっきゅ。
by 東西南北 (2007-11-10 17:40) 

yumi

「無駄なものて本当はないのかも?」
・・・何よりもこれに反応してしまいます。無駄なものはないと思います。
by yumi (2007-11-10 20:36) 

ayu15

細胞レベルでも人レベルでも、いろんな物が混じり合って、それが全体としての命を作っているのかもしれませんよね。だから無駄と思われているものも必要だし、本当は無駄じゃないのかも。
by ayu15 (2007-11-11 10:12) 

東西南北

生きることに無駄はないでござるな。どうせ死ぬんだから生き物は死ぬために生まれてきたという虚無主義があります。生きている物だから生き物。死んでいる物なら物体だし、死ぬために生きるなら生まれなくてよい。生きてるだけで丸儲け。サルはサルらしく。人は人らしく生きるんです。もっきゅ。もっきゅ。
by 東西南北 (2007-11-11 15:20) 

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