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豆腐と花束 [おはなし]

  近年人材は使い捨て消耗品の時代になってきました。その時必要な人を重視するようです。もはや会社は「家族」ではないようです。高度成長を作ってきた団塊の世代の人が次々退職していきます。地域差も開き、東京と名古屋に集まり、関西をはじめ他の地域の地盤沈下が問題視されています。

この物語はある大阪のローカルデパートでのお話です。
「豆腐と花束」【作】吉村 ゆう さんです。

あらすじ
大阪の「なにわデパート」食品催事課では、定年を迎えた物産展のカリスマ船場和子の送別パーティーが開かれようとしていた。しかし、予定の時間を遙かに過ぎても船場はきません。代わりに会場に届けられたのは船場からの不可解なメッセージでした。それは宣戦布告ともとれるものでした。
 定年を迎えても、なお会社に執着し采配を振るい続ける船場と、後任となった中堅女子社員・清水由紀の2人の女性の物産展の取り組みのお話です。

 


 この船場さんは梅田店の売上一位を築き上げてきたスーパー社員です。女性幹部1号でもあるんです。まさしく高度成長作ってきた一人ともいえるかも。「デパートとは何か?」そのことが重要なんです。ただ売れてたらいいものではないのです。船場さんは取引先を大切にしてきました。取引先のことも考えてお仕事してきました。お客さんにわくわくした気持ち・夢をあたえる・そういうのを大切にしてきました。出世でなく、イベントのエキスパートの道を選びました。家庭との両立もしてきました。エキスパートとして実績残してきました。

 定年目前で、社長(同期)に後継者育てたいと言いました。左遷の辞令が返事でした。社内では「もう時代がちがう」「イベントは経費かかる」「これからはコストパフォーマンスだ」とか言い出して、船場さんはもう用済みで時代遅れの産物で、邪魔者でしかないのです。厄介者を追い払いたいんです。こんなことではこのデパートはあぶないと危機感を感じて強行手段にでたんです。

 最初は怒っていた後任の清水さんはその事情しり、強引に退職している船場さんをつれて、船場さんの生マグロの企画をやろうとします。ところが当日、高速で大事故が発生します。

 「保険があるから経費の損失はないが誰かが責任とらないといけない!」と店長が言います。「退職した船場さんは責任とりようがない!」清水さんが「私が・・・」というと、それではだめで上司の課長が監督不行き届きで辞表ださないとおさまらないそうです。店長も処分されます。

  責任問題・隠蔽さわがれます。会社には上記のような辞表責任は当たり前なんでしょうか??会社だけでなく、そこに働く人もサバイバルです。負けると惨めな人生になりかねません。しっかりした職ないものは認められない雰囲気の社会です。だからなおさら辞表出さずにすむように必死に自己保身を計らないといけなくなるのでは??

 船場さんは以前は主力としてフルに使われてきました。世の中の価値がかわり、船場さんのやり方は時代遅れとレッテルはられて会社に棄てられたんです。生き残りかけて、コストパフォーマンスさけんで、切り捨てる時代です。どの企業いつ取引先からきられるかわからないんです。働く人もいつすてられるのかわからないんです。誰かを切り捨てる役をさせられて、そして次は自分が別の誰かに切り捨てられるという連鎖がうまれるかも。そこには、人情は理想論でしかないんでしょうか。

前回の日記にあるんです。「生き物」には切捨てはないんです。切捨ては「もの」です。切捨ての連鎖が広がれば社会が「もの」になっていかないでしょうか?人権軽視社会にさらにならないんでしょうか?

 やさしさを失わないようにしたぃです。

参考にどうぞ 嫌な顧客と嫌な人間     会社がだめになる        会社は誰のものなの?     


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