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都市環境 [環境]

 

 

  都市環境問題について環境保全委員の人のお話を聞きました。

現状と問題点は、経済成長第一で、無秩序な開発を進めてきたのが現状だそうです。自然環境が悪化しています。都市の地域の伝統的建物は歯抜けなり、間にマンションが建ちます。郊外のバイパスに大型店ができ、都心部が閑散としていきます。自動車中心の構造になっていきます。都市のコミュニティが崩壊していきます。

 

  おおくの建築紛争がありますが、いずれも計画が出現してはじめて問題化しています。問題となり、訴えても日本の制度では施工手続きとめる事はできません。差止めは業者の利益損なうという市場の自由で、かなりハードルは高いそうです。

 

 国立の例

 東京の国立市に駅から大学通りの並木道があります。国立市の特徴です。周囲は大学以外は2~3階建ての住宅です。{並木の景観が売り物かも。}景観形成重点地区です。ここに14階建てマンションが建ちました。その部分だけ規制がゆるかったんです。そこに限度ぎりぎりにマンションたったんです。{さすが新自由主義・経済の自由で規制反対・効率化で、限度ぎりぎりだもの。各自がノルマ果たそうとして、その結果こういうのが建ってしまうんですね} このマンションの北側の学校はグランドの半分が日陰になりました。でも合法です。

問題点

 元学校・公共施設などの土地は規制がゆるいことがおおいそうです。もちろん容積率とか充分余裕で立てられてました。小さくするために売りますが、たかく売ろうと規制ゆるいままで売ってしまうそうです。また地域の現実の土地利用と法規制がかけ離れている事がおおいそうです。

  地域によっては私財を提供して小学校たてたものがあります。それを同意ないままに市が民間に売ってこんなマンションができると感情的にも許せないようです。また重要な権限が市にないそうです。国の建築基準法・都市計画法などがあり条例に強制力が伴わないそうです。景観法ができてマシにはなったようですけど・・。

住民も・入居者も被害者のようです。業者がもうけるようです。14階ならまだしも50階の超高層マンションは立替の責任・リスク誰が負うんでしょう?売るときそのへん充分説明してるんでしょうか?   {業者がもうけて経済成長みたいです}

 

 新宿の例

  新宿区はマスタープランで神楽坂の保全に取り組んでいます。住民が街づくり協定つくり保全に取り組んでいます。ゆとりの空間をつくり歩道を広くとり店先を空間提供しています。ヨーロッパではこういうの多いそうです。ところが都市計画課が路地を同等の敷地の端との交換をなんと無償で認めてしまったそうです。その結果たくさんある神楽坂の特徴である小路がつぶされてしまい、大型マンションが建ってしまったそうです。

 

横浜の例

  第一種住居地域は本来住居専用で、2~3階だての一戸建て中心で住環境いいイメージですが、なんとその地域に合法的に7階建てのおおきなマンションが建ってしまいました。そのからくりは、斜面地で、5階部分を1階だと届けたんです。だから3階建てになってしまいます。地下にはまともな規制がありません。新自由主義のおかげで確認が民間でできるようになりました。施行業者の立場で解釈してしまうそうです。

 

欧州の例

 欧州では70~80年ごろスクラップ&ビルドから修復にかわったそうです。90年ごろから市民参加のよる再開発がおこなわれるようになったそうです。

日本みたいに結果のでているタウンミーティングなんかでなく、計画そのものに参加します。社会・経済・建築を、トイレない・低所得者・移民などの問題をかんがえていくそうです。デンマークホルムブラッドスグーデ地区は失業・犯罪の多い地域だそうです。ここに地域支援活動拠点施設を作りました。あちこちに多くの照明つくり夜間も明るくしました。ランプも地域独自のデザインのものです。公園作りました。プロムナード作りました。無料体育館作りました。住民が地域に愛着もつようになり、住環境がよくなったそうです。

{日本ではそんなことしないで、自己責任ですよね。そんなことにおかねださないでしょう。厳罰化で刑務所おくる・戦前回帰みたいな、監視強化で治安維持です。犯罪おこさずおとなしくしている人はおにぎりたべたいと飢え死にか、鬱になるか・・}

ドイツのミュンヘンは戦争で80%が破壊されたそうです。でもなんと以前あったものを再現したそうです。数キロの幅のグリーンベルトがあります。{日本なら多分そこは高速道路かも}

名所の教会より高いのは禁止されています。ビジネス紙で世界でもっとも住みやすい町にもえらばれたそうです。住民参加でブロックごとに細かく規制されています。私有地でも勝手にはできないという考え方です。またハイドハウゼン地区はドイツでは珍しく建物の屋根が不ぞろえです。このもそれなりに緑化とかで景観保全しています。

 

効率化

効率化もとめて日本はいきが詰まるような開発みたいです。渋谷のハチ公前は本当はなんと川だそうです。

外国では効率化でなくゆとりを大事にするようです。ソウルでも近年都心の高速道路ととりはらうという思い切ったことをしました。元あった川を復元して、川沿いを散策できるようにしました。

 

富山の例

日本では都心人口密度が一番低いつまり拡散型都市の富山がコンパクト化めざして取り組んでいます。JRの切捨てられた路線にLRT(路面電車)を走らせています。おどろくことにJR時代とくらべて平日2倍・休日5倍の利用だそうです。建設は行政・運営は民間で・でも三分の一は行政がだすという欧州式で経営しているそうです。

 

 宇治の例

10円で有名な平等院ですが、背景にマンションがたち、伝統文化である借景がこわされてしまいました。平等院は宇治市ですが、その大型マンションは近隣市なので手のうちようがなかったそうです。

新自由主義ばんざいなので、郊外に無秩序なマンション・大型店が並びます。行政が対策たてても、上記のように行政区分の関係で無力化してしまいます。郊外拡散型は自動車中心になりやすく、温暖化ノルマにも悪影響かも?ちゃんと法的に移動の自由が保障されているそうですが、拡散型は弱者のひきこもりをうみ移動の自由権妨げます。そのためさまざまな問題が生じて対策・処理費用もかかることもあるようです。公共交通を限られた予算で充実させるにもコンパクトシティ化は有効のようです。ただみんながコンパクトの円のなかに住めるとはかぎらないんです。円の外の人を切り捨ててしまわないかという問題もあるそうです。

 

 

以上がそのお話からです。 うちの思うこと

住環境守るのはとても重要なようです。長期でみるとそれか経済的利益でもあるそうです。うちは気持ち・心にも大切と思います。効率化・合理化の町の東京は、便利で豊かですが息が詰まりそうです。無駄はゆとりをうむのかもしれません。ゆとりのない世界はおたがいピリピリして、殺伐として、主張して自己防衛しなくてはいけないようになるのかも?ゆとりが欲しいです


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コメント 4

mai

本当にその通りだと思います。私も2年ほど前に隣接地の開発問題に直面し、日本の土地利用規制のあまりの緩さに愕然としました。モラルとしてはおかしいけれど「違法ではない」ことがどんどん行われています。イギリスにも計画的に作られたグリーンベルトがあり、確か国土の10数%を占めていたと記憶しています。効率・経済一辺倒の都市計画が改まらない限り、日本は先進国とは言えないでしょう。
by mai (2007-11-22 00:45) 

ayu15

アメリカは都市の土地利用は計画的のようです。どこが都心か旅行者でもわかります。その一角だけビルが並んでいます。
by ayu15 (2007-11-23 08:43) 

nami

アメリカは州や市町村によって全然違いますね。
テキサスとかは郊外にどんどん拡散していますよ。

欧州型のコンパクトシティーは過密になって都市内の地価や家賃が上昇し、住宅問題が深刻化します。フランスは、フィンランドも南部はひどいらぢいですね。

日本もドイツのまねをして市街地と調整区域の区分を導入したから、市街地が過密になって困っているんですよ。

拡散型なら中心地の地価も下がるので、移動の足が不安な人は中心に近い所に住みやすくなります。本当は規制が弱者を苦しめているのです。
by nami (2008-10-24 16:07) 

nami

また、日本の場合は相続税が重いので、払うためには開発業者に売らざるをえないという状況もあります。これで京都の町屋はどんどん破壊されました。新自由主義より、社会主義のほうが破壊力がありますよ!
by nami (2008-10-24 16:17) 

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