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アメリカ合衆国 [世界]

今アメリカでは大統領選挙の候補者選びの真っ最中です。史上稀に見るすごい状態みたいです。

今ローン問題をはじめ、・イラク戦争評価や処理・健康保険・など問題山積みのようです。うちが最初に取り上げた時はほとんど日本では報道されていませんでした。誰も反応しませんでした。今かいてたら「説明」する人いそうですけど(笑い)でも正直ここまで深刻なことになるのはそこまで予想できませんでした。

 ☆サブプライムローン

以下その時の日記冒頭です。

根深い米サブプライム問題、ドル地盤沈下が深刻  全体に公開
2007年07月24日22:41
ロイターニュースからです。
東京 23日 ロイター] ユーロが円やドルに対して最高値圏にある。米サブプライムローン(信用力の低い個人向けの住宅ローン)問題でドルの信認が揺らぎ・・・
いくつか記事みかけましたがこれ以外は英文で意味がよくわかりませんでした。半年経った今れをどうするのか大きな問題になっているようです。 これについては後日にでも。


 

☆テロとの戦い
 ブッシュ政権はレーガン政権路線に似ていて強いアメリカ傾向でした。支持を得て「テロとの戦い」を掲げて努力してきたように思えます。

以下中岡さんのブログより
{テロに襲われたらどうするのか」と恫喝することで諸外国に圧力をかけ続けたのです。誰も「テロに襲われることはない」と反論できないまま、ずるずるとアメリカの外交政策、もっとはっきりいえばブッシュ政権の延命政策に羊のごとく従ったのです。拷問も盗聴もすべてテロ対策を口実に許容されていったのです。}
以上

テロとの戦いはソ連以上にやっかいなものにおもえるんです。人は監視・管理されていき自由を奪われていきます。テロ対策なら不本意だけど仕方ないとなるようです。これにたいして人権問題として批判の声もでてきたようです。

☆財政IMF
グローバル化がいわれていますが、アメリカ中心の経済秩序にかげりがでできたという声もあります。でも「自己責任・自助努力・競争促進で規制は社会主義だ!経済停滞でだめだ!」とかブッシュ路線を追いかけるような声もあるようです。

以下ブログより引用
ジョセフ・スティグリッツ・プリンストン大学教授は『ヴァニテフィ・フェア』(12月号)に「ブッシュ大統領の経済的な結果」と題する長文のエッセイを寄稿している。その中でブッシュ政権は7年の間に財政赤字は就任時よりも70%も増大し、貿易赤字も史上最大に膨れ上がり、ドル安と原油だかを招いたと指摘している。
以上
別の方もブッシュ政権は小さい政府で社会保障費をはじめ歳出削減したが、財政事情はよくないと指摘しています。日本の「競争促進!保護は社会主義だ!」という考えの方以外で現政権に高い評価する論評はみかけないです。

かつて自由放任で弱者保護・社会保障はあまり整備されていませんでした。世界大恐慌引き起こし、その」建て直しでニューディール政策が行なわれたそうです。機会の平等・労働環境整備などとりくんだらしいです。
戦後圧倒的な力を持つようになったそうです。圧倒的な金保有量だったそうです。金本位制でドルが基準通貨でドルが金と交換できたそうです。
以下中岡さんブログより
{すなわちアメリカは“ワシントン・コンセンサス”という枠組みの中で財務省とIMF、世界銀行を一体化させることでネオリベラルの経済政策を各国に強いてきた。経済危機に瀕した国が金融支援を求めると、IMFや世銀は厳しい条件を課し、アメリカの支配力を強化してきた}
以上

このあたりは経済学者藤原さんの研究論文に書かれています。論文によると、アメリカ主導により確立されたのがIMFガット体制です。本質的には金為替本位制を世界規模で実現するものだそうです。自国内の金兌換(通貨と金との交換)は停止し、対外的にのみ金交換性をもたせたものだそうです。ガットはアメリカ製品の販路を求めるだけでなく、社会主義に対抗するために西側諸国を復興させるねらいもあったそうです。IMFガット体制で力をもったようです。

☆IMFガット体制の崩壊
このIMF体制も70年代崩壊してレーガン政権が登場したようです。藤原さんの論文によると、ベトナム戦争の戦費の拡大・財政赤字・インフレなどだそうです。アメリカの金準備よりあきらかにドル過剰だったそうです。アメリカ財務省・商務省データで82年~90年までと2001年以降に明らかに大きな財政赤字と経常収支赤字の併存がみられます。いわゆる「双子の赤字」です。97年~2000年までは財政は均衡しています。
世界大恐慌から立て直した戦中戦後政権ですけど、それを否定して歳出削減・軍事費増強・財政均衡などのレーガン・ブッシュ政権路線のはずなんですけど・・・。
 大嶽さんによると勝利を確信して軍拡競争しかけたようです。その結果勝利したんですけど、おまけで双子の赤字なんでしょうか?

 

☆他国の独自路線?
宮沢さんはアメリカ通・経済に詳しいと言われてたそうですけど、こういう事があったそうです。

以下ブログより
97年のアジア金融危機に際して日本は“宮沢構想”を打ち上げ、アジア独自の基金の設立を目指したことがあった。しかし、それはアメリカから激しい反対に直面し、政府はその構想を断念したことがあった。
以上

もしこれが実現していたら日本は・世界はどうなっていたのでしょう?なんとなく実現しなくて残念な気もします。通貨危機はその国の内政問題というより国際問題が影響しているとどなたかが指摘していました。
近年南米でレーガン・ブッシュ政権式路線離れ傾向があるそうです。そんななか、あらたなものがでたそうです。

以下ブログより
ブラジル、ベネズエラ、パラグアイなど南米7カ国の首脳が「ザ・バンク・オブ・ザ・サウス」設立の調印を行ったのである。同行設立の目的は世界銀行と同じ南アメリカの地域開発のための資金を供与することである。しかし、その意味は単に地域開発のために銀行を設立したに留まらない。調印に参加したエクアドルのラファエル・コレア大統領は「同行設立は私たちの金融的独立を達成するためである。また金融危機に際して支援を行うために独自の基金を設立する」と、その本当の狙いを語っている。
以上

これは宮沢さんの構想ににているんでしょうか?

 

☆ジャパンナッシングと対中
前は「ジャパンパッシング」でしたけど、今はジャパンナッシングだそうです。もう脅威ではないそうです。何人かの方が指摘していましたけど、今は目が中国にむいているそうです。
以下ブログより
アメリカは中国の労働力を活用することで競争力を高めてきた。中国は1兆4000億ドルに達した外貨準備をアメリカに還流することでアメリカ経済を支え、アメリカ市場への輸出を増やしてきた
以上

敵対しているような(生存競争)印象あったんですけど、補完関係だったんですね。日本もアメリカ国債たくさんもっているそうですけど、中国も相当もっているらしいです。

以下ブログより
アメリカ企業のアウトソーシングを批判するヒラリー・クリントン上院議員は「自由貿易は何も良いことをもたらさなかったのかもしれない」と発言し、特に中国に対して強硬姿勢を取ることを主張している。プリンストン大学のアラン・ブラインダー教授は「アウトソーシングでアメリカは4000万人の職を失う可能性がある」と指摘している。こうした政治的圧力が強まれば、アメリカ主導の世界経済の枠組みも変わってくるかもしれない。
以上


 

☆$レート
つい最近円に対してドル安ですけど、他の通貨に対してドル安がおおいと聞いたことがあります。好調??なユーロに対しても下がっていました。

以下ブログより
世界の外貨準備が5・6兆ドルに達した現在、ドルがアメリカに還流し続ける保証はなくなりつつある。膨大なアメリカの貿易赤字とドル安は、世界経済に様々な衝撃を与えている。ドルはユーロに対して2001年以降、実に40%も下落している。スティグリッツ教授は、原油高はドル安の結果であると指摘している。
以上

☆財政均衡
世界大恐慌から立て直した戦中戦後政権ですけど、それを否定して歳出削減・軍事費増強・財政均衡などのレーガン・ブッシュ政権路線のはずなんですけど、え~~というのがありました。両政権路線とちがうのがクリントン政権路線です。

以下引用
クリントン大統領は“自由貿易”の支持者であった。93年に労組や環境団体などの反対を押し切ってNAFTA(北米自由貿易協定)を批准に導いたのは、同大統領である。だがクリントン議員は「NAFTAはアメリカの労働者の被害をもたらした」と協定の見直しを主張している。さらに「自由貿易は結局のところあまりいいことはなかった」と語るなど自由貿易に懐疑を呈している。

クリントン政権は民主党で初めて財政均衡を主張した政権であった。増税と歳出削減、歳入増で最後の会計年度に1270億ドルの黒字を計上した。しかし、ブッシュ政権は大幅減税を実施し、景気の後退もあって04年には4130億ドルと史上最高の財政赤字を計上している。新政権にとって財政赤字問題は避けて通ることができない問題である。
以上
財務省データで97~2000年は均衡していたとなっていますね。


☆医療
クリントン政権時代国民皆保険導入めざしていたヒラリー候補が、再び国民皆保険を目指すそうです。どこか忘れましたけど、どこか忘れましたけど、ニュースでは当初支持をあつめたそうですけど、最新の州ではその費用負担の不安から皮肉なことに貧困層はヒラリー候補からはなれていったそうです。オバマ候補は国民皆保険は考えていないようです。保険料が払えないので、費用負担額が大きな問題になるそうです。ヒラリー候補は保険料を明示していないそうです。

以前救急車に乗ると「カードですか?現金ですか?」とお金の話になるという笑えないお話がありましたけど、、現実払えない人は慈善団体の玄関先に捨てられるそうです。

 


かつてほとんど中産階級で「市民」がそれなりに生活できた格差のない国アメリカ(少しはあるとおもうんですけど)  権力で監視管理されることを嫌い自由な社会をめざしたアメリカ

 誰が大統領になるにせよ、レーガン・ブッシュ政権路線をそのまま継承することはなさそうです。これからアメリカはどうなっていくんでしょう?世界はどうなっていくんでしょう?アメリカ中心の経済秩序から戦国時代になるんでしょうか?グローバル化でアメリカ・中国・インド・ロシア・ブラジルあたりの寡頭体制になるのでは?とも言われています。食料が自給できない日本は先進国から転落しかねないという人がいます。どうなんでしょう?うちにはわかりません。

いつどこで誰が犠牲になるかわからないテロがなくなりますように。
夢物語ですけど、テロやテロ対策に使う資源を農業などに向いていきますように。
アメリカの人も世界中の人も辛くて生きることができないという状況になっていかない事を願っています。


 

引用・参考ブログ・・・http://www.redcruise.com/nakaoka/?p=236

大嶽さんの著書日本型ポピュリズム 中央公論社 2003年小泉純一郎 ポピュリズムの研究 東洋経済新報社 2006年他

参考引用論文・・アメリカ経済の対外不均衡に関する覚書  藤原秀夫さん

参考ブログ・・覇権国アメリカと日本http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2008-01-26-2

今までの日記リストです。 http://blog.so-net.ne.jp/life-ayu/2007-08-16-7


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ayu15

アイコさんナイスありがとうございます。
by ayu15 (2008-03-16 18:51) 

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