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靖国YASUKUNI [映画]

試写会でも大きな話題の映画です。
 この映画は「反日だ!」という反対運動と、自主規制で「言論の自由があぶない」という上映中止反対の声が主にありました。
そのうち、撮影にかんする権利の問題だから削除か上映するなと言う声も大きくなったようです。
なんかこれも場外乱闘騒ぎのような印象です。この乱闘は異常に感じます。
本来あまり「靖国」に興味ないうちなので、映画そのものも気が付かず流してたでしょう。でもこの異常な場外乱闘で、元になった映画を見たくなりました。
しかも1800円の定価ですよ。普段あまり行かない映画ですけど、いくときは割引なんです。うち個人にも異常な映画です(笑い)

 
 
 
 これは実際あったことを撮影したり、証言集めたり、過去の記録映像をいれたドキュメンタリーです。ナレーションもなく、出てくる人自身の声です。
反日かどうかは、受け手の感性にゆだねられます。
権利云々は当事者同士、もしくは司法制度などで見ていくので、場外乱闘で決めてしまい、上映するなはやはり言論の自由に関わるとおもえました。


 終戦の日に靖国神社に集まる人達をよく撮っています。

 ★普通に格好して人に混じって軍服姿の集団がいます。軍隊ラッパをならしています。軍隊のない日本でそれはあまりにも奇異にみえます。でもこの方々の主張もちゃんと取り上げています。
御霊、祖国というのを非常に重要視しているようです。

 ★「小泉総理の参拝を支持する」というプラカードもつアメリカ人がいます。それを賛同する人や、「アメリカに帰れ」と叩く人もいます。結局この人はなんで支持するのか不明でした。

 ★天皇陛下ばんざいを叫ぶ人々がいます。

 ★2.26事件(政治家暗殺)おこした軍人を肯定するようなこと言う人がいます。

 ★外で、参拝反対を叫んでいる人達がいます。

 ★署名あつめている人達がいます。南京大虐殺はなかったという書名です。

 ★集会があり、参拝奨励運動してます。そこに乱入する反対する人がいます。つまみ出されます。暴力寸前状態に見えます。

 ★血を流した反対する人がいます。パトカーに乗せられてどこかに行きます。
『行き先きになります。傷害事件で捜査するんでしょうか?』

 ★先祖を靖国から外してと抗議する人達がいます。

 ★小泉さんの会見映像がでます。「二度と戦争しないために行くんだ!」

 ★石原知事の演説があります

 ★自分の感情いれて、人格攻撃ふくめた通訳する人がいます。
『ケンカ売ってるの?』

 ★話題になった刀作っている方は、あまり語りませんでした。戦争絡みになると口が重くなるんです。かれに職人をみました。
きっと戦後の繁栄した日本にうまれたうちには受け止めきれないおおきな苦悩とかがあるんでしょう。


 様々な人達の靖国にたいする思いがありました。その人の思いがその人自身の口から出ています。

 ★ 終わり近くに、証言でなく戦前の映像が映し出されます。
うちの目には靖国で軍服着る人達と戦前は重なって見えます。戦前の軍部の人達が現在に蘇ったようにみえます。剣道の稽古をしていますが、それは最近人権問題で注目される国の軍隊や警察の映像とよく似ていました。
これは、争乱地域を抑圧する(武力で治安維持)するための訓練映像でした。

マジこれは異常な世界です。こういう感じの映画でした。





 


 この映画の中で、参拝する人にみえてくるのは「名誉の戦死」です。戦前の愛国心狂育をうけてきたり、そういう社会風潮の中に生きてきた人が、「自らを犠牲にして愛する祖国を守ろうとした」という思いもあるのかも?
死者に鞭打たないのは美徳とされています。名誉の戦死を守るのが残された遺族のつとめなのかもしれません。
だから中韓がきらいなんでしょうか。中韓が日本が悪いというのを強調したり侵略戦争という声を少しでも認めることは、名誉の戦死でなく、侵略者にされてしまうと感じているのかもしれません。戦死者や遺族に対する冒涜のように感じているのかもしれません。
あくまで、祖国を守ろうとした名誉の戦死でなくてはいけないのかも??



 愛国心狂育の中国はともかくとして、国内で参拝したがらない人にみえるのは「無念の戦死」です。名誉でなく、各国の政治の都合で、戦争に借り出された兵士です。国守るというより国の犠牲になった戦死者なのかも?
ごく一部の人別にして、死者の名誉を落とすつもりではなさそうです。 自分達の身内を奪った戦争に対する怒りがあるように思えます。


賛成、反対どちらも、戦死者の遺族が多いでしょう。日本中大半の人が遺族でしょうから。
戦死された方が、本当はどういう緒思いなのか知るすべもありません。戦死された方が全員同じというわけでもないでしょう。
どちらも戦死者に哀悼はあるでしょう。でもその捉え方がちがうようです。


 前者の中の一部の人は、防衛戦争の側面を重視するあまり、沖縄自決、南京事件、慰安婦など否定しています。
中韓の強い反日感情に対して、名誉を守ろうとするあまりでしょうか??なんか戦前の軍人が蘇ったようにみえるんです。軍や戦前政府の不名誉が戦死者の不名誉につながらないか不安なのかもしれません。


 後者には、そういう人に対して不安感じる人が少なくなさそうです。名誉の問題より、戦前回帰色が大問題なんでしょう。
身内が犠牲になった戦争を肯定したり、戦前社会を肯定することは、自分達や亡くなった身内の不幸を正当化するもので、到底うけいれられないのでしょう。
日本同様戦前に全体主義、国家社会主義、強烈なナショナリズム経験したドイツはどうでしょう?
もしドイツに靖国的なところがあり、ナチスの軍服きて人があつまると、違法になるおそれがあるみたいです。ドイツは戦前肯定するのを否定しているんです。ホロコースト否定も問題になるそうです。戦前体制(ナチス)賞賛は憲法違反、違法行為になるそうです。



 侵略戦争か防衛戦争かという論争するそうです。
うちはどちらも正しいし、どちらも疑問があるように思えます。視点や捉え方で変わるでしょう。
言えるのは、戦争はその人の意思と関係なく人を加害者にも被害者にもしてしまうんです。
以前でてきたこの看護婦の方も、ある立場の人からみたら加害者でしょう。でも誰がこの人達責められるんでしょうか?
http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2007-08-20ぜひどうぞ) 

靖国に祭られた人も、ひめゆりの塔の人も、広島で名を刻まれた人もそれ以外の人もみんな犠牲者なのかも。
憎しみの連鎖、悲劇の再生産を断ち切るのは、とても難しいようです。
もう二度と戦争しない、戦前の国家が蘇ったりしないことを願います。





参考に
天使の赤紙http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2007-08-20 ←ぜひどうぞ
戦争の傷を語るhttp://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2007-12-27
憎しみを乗り越えて http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2008-01-21-1


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ayu15

yumiさんありがとうございます。

by ayu15 (2008-05-18 23:36) 

せとともこ

ナイス!!!
とても感慨深く読ませていただきました。
なんというか、一筋縄ではいかないもどかしさを感じます、、、
フゥム。
いずれにしても、しっかりと声を出し伝えていく必要があるんでしょうね。

by せとともこ (2009-08-18 15:50) 

ayu15

せとさん、ありがとうございます。
かなり複雑ですれ違いもあるようで、ほんと大変なようです。伝えていく必要はありそうですね。
by ayu15 (2009-09-20 10:26) 

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