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ホカベン2 [おはなし]

以前、医療訴訟をとりあげました。医療事故、医療ミスなどで人生壊れてしまった人達、かたや訴訟で医療行為ができなくなるのでは?とかで不安な人達、また否定してしまい社会からほうむりさるような叩きの一部世論のおそろしさとかです。


現実、
医療訴訟は被害者側には不利でハードルは高いようです。
医療訴訟報道は増えています。
医療事故やミスは横ばいらしいです。

そんななかこの前でてきたホカベンが医療問題取り上げていました。 お話はこうです。
ある手術が行なわれています。通常より時間がかかっているようです。医師の事前説明では「そんな難しい手術ではない」とのことでした。手術がおわり、その患者は脳に損傷がおきて植物人間状態になりました。

 手術後の説明対応に不信感もった遺族が弁護士に依頼します。
この時点では疑いはあるけど、あまり根拠はない状態です。
 医師の協力は当然のごとく得られません。証拠になるものも提出してもらえません。カルテなしに根拠示すのはほとんど不可能です。
『はっきり言ってこれでは勝ち目ないし、何があったか、第三者が真相突き止めるのは不可能です。』

 結果的に医師の未熟が原因ということでした。手術中に席はずしたベテラン医師は不問で、後まかされて執刀した若い医師が全責任うけて医師を辞めました。
『後味悪いドラマです』
こういうお話でした。

 家族、弁護側
信頼できる情報が得られません。医療過誤かどうかもわからない状態です。医療者は都合悪いことはいいません。口をとざしてこの件のこと避けようとします。家族のいらだち不満は被害者心情として自然でしょう。
弁護士は証拠保全命令(カルテなど医療記録)を説得してだしてもらい、情報を手に入れました。これがないとなにも根拠がないそうです。改ざんされたらもう終わりのようです。
カルテ解読は医療者の協力得られないので難攻します。やっと一人何が書かれているのか教えてもらえます。
医師の良心に訴えて証言を得ます。

 医療側
手術中医師が抜け出すケースはありえることと言ってます。
難病患者の治療にはその専門医師でしかできないのでぬけだして治療に当たっています。
この医師は高い技術を持っていて多くの人を救い感謝されています。
若い医師は「先生はこの道の権威なんです。先生を失うとこの分野の医療は大きく遅れてしまいます。」と言ってます。割り切るベテラン医師と良心で苦悩する若い医師の構図にここではなっているようです。
若い医師が後をまかされて手術を続けます。人は誰もが最初は未熟で経験不足です。でも経験少ないからしないでは、成長できません。
病院は世間の信頼失い経営危機をおそれます。医師は医療界から追放されるのおそれます。そうでなくても大病院から地方の小さい病院にとばされてしまうと活躍の場(高度技術の)失われてしまいます。


 
弁護士の一人が多くの患者を救い感謝される医師と、ミスで患者の人生奪ってしまう医師どちらも真実だよと言っていました。
結果的にミスか、やむ終えない事故かが問題にしたいんじゃありません。そうなっていく経緯なんです。

 このケースの場合では、うちならどうするでしょう?
 被害者側なら、訴訟おこします!性質上民事なので損害賠償請求になります。多分「道徳だ!社会秩序だ!権利より義務だ!」とか主張したり、叩きする人から、「自己中だ!」とか非難あびるかも?でもこのドラマのケースの場合そうするしか、本当のことを突き止める手段がなさそうです。


 医療者ならこれは辛い選択です。正直に全部開示してすべて話したら、医療者として、これから大きく不利な立場になりかねないです。自己保身に走っちゃうかも?一つ認めるだけで、当事者でもない世間から叩かれかねないわ。悪のレッテル貼られると悪人に仕立て上げられていく事も。支援してくれる人まで悪人扱いされかねません。人は関わりをさけようとして、差別偏見が発生する危険が少なくないようにおもえます。素直に「いたらなくてすみません」と言い難そうです。「手紙」でこのあたりふれているのでどうぞ(手紙http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2008-06-07


 なんだか社会問題を個人問題にしてしまうところにも問題がありそうな・・・。たたきにも問題ありそうな・・・。
医療者もいってましたけど、白黒論理はまずぃですねえ。


ホカベン http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2008-05-14-2
医療シンポジュウム 2008 http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2008-05-10-1←こちらはドラマでなく現実です。
医療シンポジュウム2007 http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2008-04-30-1
叩かれたくない・・ハリネズミ社会http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2008-01-29
叩かれたくない・・アンチKY社会?http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2008-02-14-1 
手紙http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2008-06-07
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コメント 4

RU2FTAB

ドラマ見ていないものですから何とも言えないのですが、「若い医師が全責任うけて医師を辞めました」が結末ですか?
だとすると、かなりヘヴィな作品ですね。

ある種、凄い。
by RU2FTAB (2008-06-08 01:27) 

ayu15

はいそうです。
確かにこの医師の技術の未熟さが原因とされたんですけど、なにも医師である事をやめなくてもとも思えて後味悪かったです。
by ayu15 (2008-06-08 09:42) 

ラン

医療者と患者側の溝はかなり深く、あげあしを取るような、そんな世界に医療の現場がなりつつあると感じます。
インフォームドコンセントと言葉ではいっても、それが十分に機能してません。
私もドラマみてないのですが、後味わるそ~で、もやもやっとしそう^^;
by ラン (2008-06-08 10:31) 

ayu15

ランさんありがとうございます。
叩かれたくないや医療シンポジュウムに詳しくかいていますけど、社会全体の問題にうちにはみえるんです。それが被害者と医療者の問題のようになるのは問題ぽい気がします。これではだれも安心できなさそうな・・・。
by ayu15 (2008-06-08 11:15) 

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