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くま [社会問題]

よければ読んでくださいね♪
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[るんるん]「ぼくはクマクマクマ~ぁ・・・」なんていう歌がありました。
 でもクマは怖いイメージがありますよね。よく「出会ったら死んだふりしろ」と言われます。クマに襲われた人もいます。襲われると大怪我したりします。亡くなられる方さえいるそうです。それに畑とか荒らします。
なんでも行政では害獣に指定されてるとか。それもあり「クマ退治は正義だ!」という人も一部にはいるらしいです。
「正義・・」は極端としても、くまの存在は不安かもしれません。世の中正義の味方がいっぱいいるらしいです。「悪いやつは殺せ」「復讐だ」となんか穏やかではなさそうです。
確かにクマは人を襲うかもしれません。畑も荒らすでしょう。害をなすでしょう。
害獣という悪のレッテルはられたクマは殺されても同情されないことも多いようです。「死んで当然」「悪いのはおまえらだ」という声さえあるそうです。
それでいいんでしょうか?


 昔の欧州とかのお話では狩りが出てくることがあります。でも最近はまずきかれません。森から大型動物がどんどんいなくなったそうです。今先進国で唯一野生のクマがいるのが日本だそうです。例えばイギリスは猪のクマも前世紀に絶滅させたそうです。
『そういえば、おさるさんがいるのも日本だけだそうです』


 なぜなんでしょう?
 熊森協会の方のお話では、私達の祖先は奥山と里山を区別して、棲み分けてきたそうです。里山は何度かとりあげたんですけど、人と自然の共生社会に近いもののようです。自然にあるものをよく利用するようです。
奥山は人がむやみに立ち入らない自然の世界だそうです。そこでは、農業も林業もありません。まして集落はありません。そこは様々な動植物が存在する多様性のある自然の生態系の世界だそうです。


 戦後木材需要から、自然林伐採して、どんどん商品価値のある杉や檜を植えたそうです。
『これが悲劇の始まりなのかも?』
この杉や檜は人間には都合がよかったらしいですが、エサにならないそうです。それに日光をあまり通さないそうです。
人工林にかえられて、下草や小さい木や実のなる木が消えていったそうです。生態系が壊れて食物や住居を奪われていったそうです。
 地域の年配の方々はみな、「昔はこんなこと考えられなかった」というそうです。クマが集落にくるのはありえない話だったようです。
ある学者がいうにはありえないことが起きるのはその種の絶滅の前触れだそうです。
 この人工林問題は昭和天皇も危惧されていたそうです。


近年、四国のように毎年水不足でこまっている地域があります。その反面毎年のように水害の不安があります。
熊森協会の方によると、放置された人工林が問題だそうです。前出のように人工林は下草があまり生えないそうです。小さい木もあまり育ちません。保水力が弱いそうです。
 降った雨の多くはなんとわずか1日で海に流れてしまうそうです。
『マジびっくりです。これ本当ですかあ~?』
地下水くみ上げもあるかもしれませんが、よく井戸がかれたりもありますよね。川の水位の低下もありますよね。土砂崩れもありますよね。
また戦後の繁栄を築いてくれたのが、後期高齢者のレッテルはられてしまった人達とかでしょうけど、その背景に豊かな土地があったそうです。自然にめぐまれて、豊富な水は農業力、工業力に不可欠だったらしいです。


 少し以前、中国から連れてきたりしても日本のトキが努力のかいなく絶滅したそうです。
なんでも野生種は他からつれてきてもダメなんだそうです。また一定数わるとあとは絶滅に向かうそうです。今クマはそのラインにきているのかもしれません。
全国植樹祭というのがあるらしいです。「温暖化対策にいいかも」と思ったら、これは自然林でなく、杉などの人工林増やすものだったそうです。これは自然破壊だったそうです。やっと見直しの方向が出たらしいです。

現在人口林の7割は放置とも言われているそうです。適度に伐採しないと光が入らないそうです。そのうち3割は杉檜に適した土地だそうです。


まとめ
☆放置人工林は自然の生態系にそぐわない。

光があたらず暗く下草や小さい木が育ちません。
雨が降るたびに表土流出
保水力弱い
山崩れ、洪水
水不足
エサ求めて野生動物が里に来る。

☆奥山復元
生態系の復元

明るく下草から、低木~高木まで
保水力高まる。
災害に強い
水の確保
野生動物が山に帰る
植林面積縮小され持続可能な林業へ


里地里山が人と自然の共生の場だとしたら、奥山は自然の場として残すところなのかもしれません。
世の中がかわっても、この地で生きていくには、自然のある豊かな土地を残していかなくてはいけないのかもしれませんね。


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mai

こんにちは!今年初めに入った、熊森協会の新入会員です。私のブログでも考え方を紹介したいと思いつつ、時間がなくてできていません。わかりやすく書いてくださり、ありがとうございます♪いまは、教育と平和で手一杯で(それと仕事と育児もいちおう)、熊森は月例会に出たり出なかったりという程度ですが、大切なことだと思っています。子どもの絵本にもクマさんはたくさん出てきます☆実際会ったらこわいかもしれませんが、日本の奥山で元気に暮らしていてほしいものです。
by mai (2008-07-16 13:01) 

ユキ

人と野生動物との共存は難しいのかも知れません。
でもね・・・
人間が、戦争したり、虐殺したりして
土地を奪い合うことと
なんの変わりがあるのか?と思うのです。
人間が後から来て、モノを考え、話すことができるから、と
彼らの住み場所を奪う権利はないのではないかなぁ・・と。

もちろん、自分が迷惑をかけられることが今後あるかもしれない。

人の住処をめちゃくちゃにして、抗議されたのを
逆切れするのと、同じなんですよねぇ・・・・。

共存・・・ンーーー・・・
いい方法を考えたいものですよね・・。
by ユキ (2008-07-18 13:39) 

ayu15

maiさん、ユキさんありがとうございます。
自然界の奥山
人と自然が共存(人が自然サイクルに入っている)里地里山
人が生活する場の都市
これを使い分けるのがいいという声があるんです。
by ayu15 (2008-07-19 09:38) 

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