憎しみの連鎖 [社会問題]
2007年日記リストはこちらをどうぞ http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2008-03-27
2008年日記リストはこちらをどうぞ http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2008-03-28
2009年日記リストはこちらをどうぞ http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2009-02-22
2010年日記リストはこちらをどうぞ http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2010-02-01
初めての方は、コメントくださる前にまず、はじめましてをごらんくださいね。
http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/archive/c35382141-1
裁判員制度がはじまっているんですが、いつの間にやら私たちは事件おきると裁判官気分??
報道見て「あいつはわるいやつだ!」
「被害者は気の毒だから「犯人(容疑者)}は死でつぐなってもらおう!」
「被害者は賠償金要求している。金目当てでわがままだ!」
と言う声なども見かけます。
(コロシアム社会 http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2010-02-20)
事件が起きると、そこだけを切り取り起訴内容に対してのみ白黒を判断するようです。
でもその事件の背景にさまざまな「事件」が積み重なっています。
もちろん情状酌量には考慮されても白黒には無関係です。
個人でさえ複雑なのにこれが集団となると・・
終戦の日です。
今までこの悲惨な戦争をいろんなところから取り上げてきました。
☆あまりにも複雑すぎるんですが強引に整理してみます。
無理やりわけると、
1南京事件はなかった。従軍慰安婦はなかった。もしくは中国の責任。
日本は悪くない。防衛戦争だ!
2南京事件はあった。でも数字は中国がいうのは疑問。従軍慰安婦はいた。(程度は諸説)
侵略戦争の面もあった。
3南京事件。従軍慰安婦はすべて日本が悪い!日本は残虐で侵略戦争しかけてきた!
1は「靖国カルト」とツルミさんがいう人達です。義務だ!権利言うな!自主憲法だ!なんという人達です。
学者ではこういう人は少数派だそうです。
(共同研究に参加した学者が言ってます。過去の日記どうぞ)
2は幅が広いんですが、1の人からみたら、「反日勢力」の味方と言われることも・・。
(前出の学者がいうには日本の学界では当たり前らしいです)
自国史の豊穣さ http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2010-04-10
3は日本では少数らしいですが、中国韓国の右翼ぽぃ人はこうらしいです。
A
1戦闘行為による被害
1-1軍隊同士の殺し合いの被害。いわゆる本当の戦争行為
1-2軍事行為で殺された非戦闘員
爆撃による死亡など。空襲・銃撃戦に巻き込まれるなど
2政治による被害・政策で殺人や虐待を合法化
「アカ」の容疑・テロの容疑で人権なし。特定宗教・特定の人達を法律作り迫害虐殺。スパイ容疑・テロ容疑・愛国心(特定の)に反する!アカだ!ブルジュアだ!不道徳だ!などを公的機関が行う・」法律制定で迫害
3社会的被害
空気(社会風潮)KY叩き、「悪者」とみなして排除虐待
愛国心(特定の)に反する!アカだ!ブルジュアだ!不道徳だ!などを心情で実施。相手の弁解はろくに聞かない。同調圧力など。
4個人的被害
ざっとこういう感じにわけてみました。
なぜ戦争で恨みがつもり悲劇の連鎖が大きいのでしょうか???
「やあやあ我こそは・・。いざ勝負!」なんて名乗りあい一騎打ちしてる戦争は犠牲者は1が多いです。
戦後処理とやらで、勝ったほうが「正義」だ!と負けたほうを政治で殺害したり迫害したりします。一部覗いて多くは当事者と推測します。これは2ですね。
落ち武者狩りとかで3もあるでしょう。
もちろん4もあるでしょう。
でもその割合は?!!
B
1一騎討ちは武士中心です。初期は非戦闘員の船頭とかは狙わなかったらしいです。まあ巻き添えで犠牲になった人も中にはいたでしょうけど・・・。
2戦国時代は足軽には農民もかりだされたりしたそうです。
(いい迷惑!)
つまり権力者の都合でかりだされたし、おできればお互い殺し合いなんてしたくない、無事帰って田畑の手入れしたいとお互い思っているのかも??
3国民国家・愛国心教育・徴兵制で多くのそのエリアに住む人(特定民族など)が国民として戦争の当事者の一部にされてしまったのかも?? 「国」という枠・民族・という枠で敵味方が分かれてしまうのかも??
1より2 2より3のほうがより悲劇的でしょう。
1だとAの1の割合がたかそうですが、3では2や3の割合がたかまるような・・・?
ここに悲劇の連鎖憎しみの応酬をもう少し整理するカギがあるのかも??
ユーゴ戦争(ボスニアとかの)である人曰く
「私はなにより家族が大事だ!その家族を殺した○○人らを私は絶対に許さない!」
そうこれは事件で家族を殺された被害者心情にも通じるでしょう。ただ違うのはその憎しみが容疑者が明確でその容疑者のみに向かうのに対し、こちらは愛国心戦争??なので相手に属するとみなした人すべてが当事者とみなしてしまう思考回路なんでしょう。つまり家族を殺害したその人にむかわず、その集団すべてに怒りが行くんです。
もちろん怒りを向けられた集団にも大切な家族を殺された!と同様に怒り同じような思考回路で相手に怒りをぶつける人もいるでしょう。
これは切りないです。「当事者」とみなした、どちらかが全滅するまで消えないかも??
考えてみるとある意味、事件おきて「犯人」だ!と思う相手にのみ怒りがいくのは健全かも??
例えば「犯人」と思った人が男性だったとして、男性が憎い!と他の男性に憎しみが行き彼らを排除しようなんてむちゃくちゃな論理ですもの。
余談ですが性犯罪(重度の)に何度もあうと理屈ではわかっていても感情的にこうなってしまう人がいるそうです。こうなると男性が気の毒です。二次被害??
前出の「家族があいつらに・・・」なんていう人は裁判でいうと自分の家族殺害容疑で起訴です。被告は個人でなく「敵」とみなした集団に属する人すべてです。 情状酌量なんて思考回路にはありません。 事件の要因なんてどうでもいいでしょう。 有罪推定で被害者指数のみで被告も弁護士もなく、頭の中で裁判進んで即死刑判決です。
一人一人の怒りは自然な感情かも?怒るのは無理ないでしょう。この一人一人の怒りが集まるとどうなるでしょう???
怒りの感情http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2007-10-06では、怒りが爆発した人達が一家族に迫っていきます。かれらの怒りはもっともでしょう。でも人としておかしくないですか??
天使の赤紙http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2007-08-20をどうぞ。仮にこの中にある青酸カリですが、これで殺害したとします。 故意の殺人です。実行犯は殺人罪で有罪の可能性たかいでしょう。裁判はそこだけを切り取るんですから。
遺族がその切り取った部分だけみたら強い憎しみが被告にむかうでしょう。でも被告も別の部分切り取れば今度は被告も被害者側にまわるんです。 ここにも悲劇の連鎖のカギがありそうです。
従軍慰安婦でかりだされた人はとても気の毒です。でも抱いた兵隊さんだって気の毒かも。
中にはお金に困り慰安婦になった人も???でもそうさせたのは??
満洲独立で泣いた人・助かった人
日本軍に土地奪われた人、中国の人に虐殺された開拓団の人
南京で虐殺された人・東京大空襲で逃げまといながらも殺された人。
もう無数にあるでしょう。
とてつもない憎しみが渦巻いているでしょう。もはや誰の手でもこの糸をほどけないのでしょうか???
無数にある悲劇の事実が超複雑に絡まっているのかも?切り取る部分がどこかで認識は大きく変わるでしょう。
ここにも悲劇の連鎖をみるカギがありそうです。
整理すると
1愛国心の方向・排他的国・民族観・・・ 権力者戦争からみんなの戦争に
2抽象的?な加害者への恨みがある個人にも。
ある個人への恨みがある抽象的??集団に属すると自分がみなした全員に。
3無数の事実をどう切り取ったか?
おまけに
4被害者指数と加害者指数の極度の乖離。
誰も全部を把握できず責任もとれないレベル
こういうところでしょうか??
☆
サッカーでわいた南アフリカですが、以前は法律でも差別されていた国です。
昔、この国で怒りが爆発した人達によりとても悲しい事件がおきました。
人道支援に南アフリカに滞在していた白人女性が黒人男性多数に突如かこまれ襲われて虐殺されたんです。彼女はもちろんアパルトヘイトに反対で、黒人のために活動していたんです。被害者が加害者になってしまったようです。
でもすごいのがその後です。遺族は和解して(加害者を死刑にしない)基金を設立したんです。
先日書いた広島長崎ですが、それはもう地獄絵図顔負けの悲惨さだったらしいです。でもそれは憎しみ怒りの渦となり加害者のアメリカにはむかっていません。
「大切な家族を殺された。許さない。復習だ!」とどこかの戦闘地帯で聞く声にはなっていないんです。アメリカの人達に「死んでわびろ」なんてまったく言っていません。言っているのは核兵器廃絶です。自分達はもちろん敵だったアメリカの人達ももう死んでほしくないんでしょう。
☆
ビルマの竪琴という物語では遺骨埋葬したいという使命感がでてきます。
残念ながら供養もされず放置された遺骨があるそうです。日本はもちろんアメリカや中国の「右翼」な人達が祖国のために命捧げた人」だからと熱心に遺骨拾い供養なんて聞きません。
国のために犠牲になった人だからと熱心にという話も聞きません。
敵味方の2分法はもう充分かも?
多くの人が眼の前の現実に押し流され加害者になってしまったり、被害者になったりしたのかも??でもどうみてもずっと被害者指数のほうがおおきいんです。
なかには某戦争で儲けた戦争企業の役員もいますがそれはごく一部でしょう。
日本の人も・アメリカの人も・中国や韓国の人も、それ以外の人もみんな苦しんだでしょう。
敵味方なく遺骨を探して供養しませんか?
そして何よりの供養は世界中に日本憲法9条の理念が受け入れられ戦争がなくなっていくことかも?
夢物語かもしれないけど、誰だって大切な家族をテロ・戦争なんかで失いたくないはず!
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裁判員制度がはじまっているんですが、いつの間にやら私たちは事件おきると裁判官気分??
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「被害者は気の毒だから「犯人(容疑者)}は死でつぐなってもらおう!」
「被害者は賠償金要求している。金目当てでわがままだ!」
と言う声なども見かけます。
(コロシアム社会 http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2010-02-20)
事件が起きると、そこだけを切り取り起訴内容に対してのみ白黒を判断するようです。
でもその事件の背景にさまざまな「事件」が積み重なっています。
もちろん情状酌量には考慮されても白黒には無関係です。
個人でさえ複雑なのにこれが集団となると・・
終戦の日です。
今までこの悲惨な戦争をいろんなところから取り上げてきました。
☆あまりにも複雑すぎるんですが強引に整理してみます。
無理やりわけると、
1南京事件はなかった。従軍慰安婦はなかった。もしくは中国の責任。
日本は悪くない。防衛戦争だ!
2南京事件はあった。でも数字は中国がいうのは疑問。従軍慰安婦はいた。(程度は諸説)
侵略戦争の面もあった。
3南京事件。従軍慰安婦はすべて日本が悪い!日本は残虐で侵略戦争しかけてきた!
1は「靖国カルト」とツルミさんがいう人達です。義務だ!権利言うな!自主憲法だ!なんという人達です。
学者ではこういう人は少数派だそうです。
(共同研究に参加した学者が言ってます。過去の日記どうぞ)
2は幅が広いんですが、1の人からみたら、「反日勢力」の味方と言われることも・・。
(前出の学者がいうには日本の学界では当たり前らしいです)
自国史の豊穣さ http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2010-04-10
3は日本では少数らしいですが、中国韓国の右翼ぽぃ人はこうらしいです。
A
1戦闘行為による被害
1-1軍隊同士の殺し合いの被害。いわゆる本当の戦争行為
1-2軍事行為で殺された非戦闘員
爆撃による死亡など。空襲・銃撃戦に巻き込まれるなど
2政治による被害・政策で殺人や虐待を合法化
「アカ」の容疑・テロの容疑で人権なし。特定宗教・特定の人達を法律作り迫害虐殺。スパイ容疑・テロ容疑・愛国心(特定の)に反する!アカだ!ブルジュアだ!不道徳だ!などを公的機関が行う・」法律制定で迫害
3社会的被害
空気(社会風潮)KY叩き、「悪者」とみなして排除虐待
愛国心(特定の)に反する!アカだ!ブルジュアだ!不道徳だ!などを心情で実施。相手の弁解はろくに聞かない。同調圧力など。
4個人的被害
ざっとこういう感じにわけてみました。
なぜ戦争で恨みがつもり悲劇の連鎖が大きいのでしょうか???
「やあやあ我こそは・・。いざ勝負!」なんて名乗りあい一騎打ちしてる戦争は犠牲者は1が多いです。
戦後処理とやらで、勝ったほうが「正義」だ!と負けたほうを政治で殺害したり迫害したりします。一部覗いて多くは当事者と推測します。これは2ですね。
落ち武者狩りとかで3もあるでしょう。
もちろん4もあるでしょう。
でもその割合は?!!
B
1一騎討ちは武士中心です。初期は非戦闘員の船頭とかは狙わなかったらしいです。まあ巻き添えで犠牲になった人も中にはいたでしょうけど・・・。
2戦国時代は足軽には農民もかりだされたりしたそうです。
(いい迷惑!)
つまり権力者の都合でかりだされたし、おできればお互い殺し合いなんてしたくない、無事帰って田畑の手入れしたいとお互い思っているのかも??
3国民国家・愛国心教育・徴兵制で多くのそのエリアに住む人(特定民族など)が国民として戦争の当事者の一部にされてしまったのかも?? 「国」という枠・民族・という枠で敵味方が分かれてしまうのかも??
1より2 2より3のほうがより悲劇的でしょう。
1だとAの1の割合がたかそうですが、3では2や3の割合がたかまるような・・・?
ここに悲劇の連鎖憎しみの応酬をもう少し整理するカギがあるのかも??
ユーゴ戦争(ボスニアとかの)である人曰く
「私はなにより家族が大事だ!その家族を殺した○○人らを私は絶対に許さない!」
そうこれは事件で家族を殺された被害者心情にも通じるでしょう。ただ違うのはその憎しみが容疑者が明確でその容疑者のみに向かうのに対し、こちらは愛国心戦争??なので相手に属するとみなした人すべてが当事者とみなしてしまう思考回路なんでしょう。つまり家族を殺害したその人にむかわず、その集団すべてに怒りが行くんです。
もちろん怒りを向けられた集団にも大切な家族を殺された!と同様に怒り同じような思考回路で相手に怒りをぶつける人もいるでしょう。
これは切りないです。「当事者」とみなした、どちらかが全滅するまで消えないかも??
考えてみるとある意味、事件おきて「犯人」だ!と思う相手にのみ怒りがいくのは健全かも??
例えば「犯人」と思った人が男性だったとして、男性が憎い!と他の男性に憎しみが行き彼らを排除しようなんてむちゃくちゃな論理ですもの。
余談ですが性犯罪(重度の)に何度もあうと理屈ではわかっていても感情的にこうなってしまう人がいるそうです。こうなると男性が気の毒です。二次被害??
前出の「家族があいつらに・・・」なんていう人は裁判でいうと自分の家族殺害容疑で起訴です。被告は個人でなく「敵」とみなした集団に属する人すべてです。 情状酌量なんて思考回路にはありません。 事件の要因なんてどうでもいいでしょう。 有罪推定で被害者指数のみで被告も弁護士もなく、頭の中で裁判進んで即死刑判決です。
一人一人の怒りは自然な感情かも?怒るのは無理ないでしょう。この一人一人の怒りが集まるとどうなるでしょう???
怒りの感情http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2007-10-06では、怒りが爆発した人達が一家族に迫っていきます。かれらの怒りはもっともでしょう。でも人としておかしくないですか??
天使の赤紙http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2007-08-20をどうぞ。仮にこの中にある青酸カリですが、これで殺害したとします。 故意の殺人です。実行犯は殺人罪で有罪の可能性たかいでしょう。裁判はそこだけを切り取るんですから。
遺族がその切り取った部分だけみたら強い憎しみが被告にむかうでしょう。でも被告も別の部分切り取れば今度は被告も被害者側にまわるんです。 ここにも悲劇の連鎖のカギがありそうです。
従軍慰安婦でかりだされた人はとても気の毒です。でも抱いた兵隊さんだって気の毒かも。
中にはお金に困り慰安婦になった人も???でもそうさせたのは??
満洲独立で泣いた人・助かった人
日本軍に土地奪われた人、中国の人に虐殺された開拓団の人
南京で虐殺された人・東京大空襲で逃げまといながらも殺された人。
もう無数にあるでしょう。
とてつもない憎しみが渦巻いているでしょう。もはや誰の手でもこの糸をほどけないのでしょうか???
無数にある悲劇の事実が超複雑に絡まっているのかも?切り取る部分がどこかで認識は大きく変わるでしょう。
ここにも悲劇の連鎖をみるカギがありそうです。
整理すると
1愛国心の方向・排他的国・民族観・・・ 権力者戦争からみんなの戦争に
2抽象的?な加害者への恨みがある個人にも。
ある個人への恨みがある抽象的??集団に属すると自分がみなした全員に。
3無数の事実をどう切り取ったか?
おまけに
4被害者指数と加害者指数の極度の乖離。
誰も全部を把握できず責任もとれないレベル
こういうところでしょうか??
☆
サッカーでわいた南アフリカですが、以前は法律でも差別されていた国です。
昔、この国で怒りが爆発した人達によりとても悲しい事件がおきました。
人道支援に南アフリカに滞在していた白人女性が黒人男性多数に突如かこまれ襲われて虐殺されたんです。彼女はもちろんアパルトヘイトに反対で、黒人のために活動していたんです。被害者が加害者になってしまったようです。
でもすごいのがその後です。遺族は和解して(加害者を死刑にしない)基金を設立したんです。
先日書いた広島長崎ですが、それはもう地獄絵図顔負けの悲惨さだったらしいです。でもそれは憎しみ怒りの渦となり加害者のアメリカにはむかっていません。
「大切な家族を殺された。許さない。復習だ!」とどこかの戦闘地帯で聞く声にはなっていないんです。アメリカの人達に「死んでわびろ」なんてまったく言っていません。言っているのは核兵器廃絶です。自分達はもちろん敵だったアメリカの人達ももう死んでほしくないんでしょう。
☆
ビルマの竪琴という物語では遺骨埋葬したいという使命感がでてきます。
残念ながら供養もされず放置された遺骨があるそうです。日本はもちろんアメリカや中国の「右翼」な人達が祖国のために命捧げた人」だからと熱心に遺骨拾い供養なんて聞きません。
国のために犠牲になった人だからと熱心にという話も聞きません。
敵味方の2分法はもう充分かも?
多くの人が眼の前の現実に押し流され加害者になってしまったり、被害者になったりしたのかも??でもどうみてもずっと被害者指数のほうがおおきいんです。
なかには某戦争で儲けた戦争企業の役員もいますがそれはごく一部でしょう。
日本の人も・アメリカの人も・中国や韓国の人も、それ以外の人もみんな苦しんだでしょう。
敵味方なく遺骨を探して供養しませんか?
そして何よりの供養は世界中に日本憲法9条の理念が受け入れられ戦争がなくなっていくことかも?
夢物語かもしれないけど、誰だって大切な家族をテロ・戦争なんかで失いたくないはず!
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天使の赤紙http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2007-08-20
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戦争体験 http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2010-02-03本の紹介
被害者心情 http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2010-02-17爆弾
広島長崎http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2010-08-06
国
国旗・国歌て? http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2009-07-11国てなに?
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レミングの群れ? http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2009-05-08 集団狂気?
加害者も被害者も http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2010-03-07誹謗中傷はだめ!
怒り
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怒りの感情http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2007-10-06
その他
名誉? http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2009-08-15家族の命より自分の名誉
悪い人でも http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2009-12-30
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2010-08-15 23:00
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コメント(5)
トラックバック(1)
shiraさん、さっそくありがとうございます。編集中だったのでよければもう一度。
by ayu15 (2010-08-15 23:33)
この記事、読んでいろいろと考えさせられてます。
古い記事ですが、トラックバックさせていただきました。
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-1351.html
トラックバックいただけるとうれしいです。
by 村野瀬玲奈 (2010-10-17 22:03)
広島のもごちゃまぜで複雑ですね。
広島の運動や「怒りの感情」の主人公とかは悲劇の連鎖をやわらげるかもしれません。
よければYASUKUNIもどうぞ。↑
by ayu15 (2010-10-18 09:16)
とてつもない被害を受けたときに、人はただただ復讐心を燃やすこともありますが、それをもっと前向きな行動に昇華することもあります。復讐心を燃やすことも人間の自然な感情の動きですが、前向きな行動を選ぶ場合もあるところに、人間としての希望を見出したいです。
by 村野瀬玲奈 (2010-10-18 22:53)
そうですね。
「恩讐の彼方に・・・」など思い出します。
でもそれは被害者には大きい苦悩なんでしょうね。
被害者に行政も社会もあたたかく見守る・救いの手・支援など差し伸べたいです。
そして複雑にもつれた糸を根気よくほどくには、その切り取った部分で加害者となった人にももう少し攻撃的でないまなざしをむけたほうがいいかもしれません。
by ayu15 (2010-10-19 09:28)