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被害者は誰?・・・国選弁護人 [社会問題]

 
国選弁護人の続編です。

 以前何度か書いてるように犯罪は増えていないそうです。ところが増えたと誤解してる人がかなり多数のようです。某紙に限らず不安煽るおそれもある報道も少なくないようです。

 
 前回同様今回も人が人を裁く困難さ、裁判は切り取られた事実でしか判断できないのがみえます。
 事件概要

某市路上(歩道橋上??)で夜間?に会社員数名が一人の人(仮にAさん)と鉢合わせ。
一人のほうが行く手阻むように動きます。
「どいてくれないか?」と会社員の一人(仮にBさん)。
AさんはBさんを刺殺しました。何度も何度も刺しました。

無差別通り魔殺人とされて1審で死刑判決がでました。裁判員制度での判決で相場の1人なら死刑にならないというのより厳しい判決です。


この2審です。


 国選弁護人のすごい頑張りで新たなことがわかりました。
これは通り魔ではありません。あくまで死ぬのはBさんでなくてはいけなかったんです。
強い怨恨が原因でした。

 発端となる事件は不起訴事件です。
Bさんらは合コンで相手の女性達を集団レイプしています。
でも被害者の一人が「合意の上で・・」と証言したため不起訴となりました。Aさんは当時付き合っていた恋人のcさんは事件の被害者でしたが、これが原因で自殺してしまいます。
これが今回のAさんによるbさん殺害の原因でした。


 Aさんは不遇な人生送っていて「こんな自分でも付き合ってくれる人がこの世の中にいた!」ととても喜んでいました。なによりもcさんを愛しました。Aさんには生きる希望だったようです。
なのに加害者のcさんは普通に会社員として評価せれ成功しているというのが怒りをさらに大きくしたかも?


 Bさんはとんでもないことしましたが、今ではちゃんと会社員として社会の中で生きています。会社でも人に信頼されるようです。部分的に見たらよく出てくる「何の落ち度もない被害者を・・・」という状況でしょう。
 したことはすごく悪いけど、だからと言って殺されるなんて・・・。

 Cさんは集団レイプされています。これは一人よりもショックが大きいでしょう。自分は被害にあったと言っても、合意の上でと不起訴になると立場ないかも?


Bさんの妻もじつは被害者です。でも「合意の上で・・」と証言しています。これだけでみると大きな問題ですが、父親が下請けなので自分達家族も社員も路頭に迷うことはできなかったようです。

Bさんの会社仲間は慕っていたBさんが目の前で理由もなく、何の落ち度もないのに殺されたのが悲しみと怒りであふれているようです。



 ドラマにでませんでしたが、これに報道やネット世論が大きくかかわります。
(情報の一人歩き問題など)

 これはえらいことですよ。みんな傷つきボロボロでしょう。BさんCさんは命を失っています。Aさんだって殺人犯のレッテルはられるのでこの先「生きる」のはかなり大変そう。
Bさんの妻もほんと気の毒です。Aさん同様この先世間の冷たい目で生きた心地しないかも?

 ただでさえ悲劇なのに報道ネット世論で悲劇が倍増?されそうです。


前回の事件で結局AさんのBさんの妻もCさんも救いがありませんでした。今回の裁判でどうでしょう??

なんか救いはあるでしょうけど、やはり足りないような・・・。

道徳とか正義とかその他いろんな言葉使い人を仲間はずれにしたり否定したり、つらい過去をさらしたりするようなことをしてたら悲劇はどんどん膨らみそうな・・。

生き残った人に温かいまなざしむけてあげられたら、亡くなった人の冥福祈れたらと思えるんですが・・・。

こういう裁判みたら無力さを感じてしまいます。どうしていいかわかりません。でも仲間はずれ存在否定でなく、寛容で温かい社会に向かう方がいいんあということは言えそうです。
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ayu15


つなしさん
mayasophiaさん

ありがとうございます。

by ayu15 (2011-02-23 23:14) 

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