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差別しちゃだめですよ  新聞読み比べ [法律・制度]

  
 子どものころ「人を差別したらだめですよ~」ておばあちゃんに教わったような。

 世の中「差別はよくないです」という人がいっぱいいるのになぜかなくならないようで・・。[あせあせ(飛び散る汗)]

人道上はもちろん、ちゃんと憲法にも差別禁止条項があります。
でもどういうわけか法的な差別がずっと続いているんですねえ。[どんっ(衝撃)]






 先日に続いてまた読み比べです。
(汚染水 http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2013-10-17

「婚外子の相続差別 違憲」です。
9月5日の全国紙の読売と地方紙の日本海新聞です。 

 読売新聞
☆トップ記事

「婚外子の相続差別 違憲 家族形態が多様化。」


記事の要点は
全員一致の意見。
法律の規定の違憲とするのは戦後9例目。民法は初めて。
欧米にはなく、国連などから再三、勧告された。
決着済みには適応されない。

☆・・意見記事・・
明治時代から100年以上続いた差別の象徴とされる規定は改正される見通し。
司法判断も国会の動きも遅すぎた。
立法による是正に期待して違憲判決避けてきた。
国会は法改正怠ってきた。


☆・・・編集手帳・・・
意思や努力でない出自で不利益被るのは法の下の平等に反するのは明らか。
「結婚制度崩れる」という声もあるが半分を倍にするだけで崩れるやわな制度なら半分でも崩れよう。



☆2面
「民法改正 議員も理解」
過去2回保守議員により頓挫
1996年国連勧告。自民の反対で放置
2010年千葉法務大臣で改正主導。自民の反対で見送られる。


☆3面
決着した相続影響なし。
混乱回避
不公平感招く危険。
判断の効力にまで言及は異例



☆社説
家族間の変化を踏まえた歴史的判断。


要件は国の伝統・社会事情・国民感情
これらは時代とともに変遷。

規定が結果として差別を助長してきた。


☆34面
他の差別議論を・・未婚の母子家庭・出生届の記載など。
司法の姿しめした・・・個人の権利が法で侵害されるかどうか争われる裁判で個人を尊重。
個人の尊厳重視・・・憲法で定めた個人の尊厳・法の下の平等重視し、差別に終止符。



☆35面
自分の価値が戻った。2分の一じゃない。
すべての子供は平等。
インターネットでは中傷。今もなお差別意識は強く残る。
家族壊した。(相手側の言い分)









日本海新聞
☆ トップ記事
「婚外子差別は違憲   最高裁判例見直し」

明治民法から受け継がれ、不当な差別と内外から強い批判うけてきた規定は改正を迫られる。

子供は選択の余地がない理由での差別は許されないという考えが確立されてきた。

国連が是正勧告。

戸籍の記載などで区別なくすようになってきた。

遅くとも2001年には規定が違憲だった。

過去のケースに影響しない。

96年一部議員の反対で改正法案提出できず。

法務省民事局の勤務経験の長い一人の裁判官が審理から外れた。




2面
「差別放置 司法にも責任」

95年大法廷は灰色。
5名が違憲。
合憲のうち4名が合理性はかなり疑わしい。
国会にゆだねるという司法。

一部議員の強硬な反対
「家族崩壊する」など。

2010年千葉法相が意欲。
反対で立ち消えに。



社説
「遅すぎる違憲判断」

生まれた瞬間に決まり本人の意思や努力ではいかんともしがたい 「社会的身分」を理由とする差別である。違憲は当然。 ただ遅すぎる。

消極司法で避けてきた。
さらに重大なのは、国会が差別解消怠った。

決着済みの婚外子に不公平を生じさせた最高裁の責任は重い。

司法が最後の砦。
少数者の権利を守る最後の砦は司法だ。前面に出てもらいたい。

国会も生まれ変わらなければならない。いかにしたら少数者の声をくみあげることができるのか、参議院改革などとリンクさせて議論。



27面
「価値取り戻した」

自分の価値が戻った。2分の一じゃない。

レストラン経営の父とアルバイトしていた母との間に生まれた。
家には父母がいる。

2001年父が亡くなり嫡出子側と相続問題発生。


撤廃は世界の潮流
1世紀以上前の規定を残してきた日本。
欧米では1960年代から差別撤廃が進む。

国連委員会から再三の是正求められてきた。

国際人権規約に抵触で勧告される。

先進国で差別しているのは日本だけ。

以上








以上2紙の読み比べです。

以外にも読売がまともなこと書いています。しかもえらい力の入れようで編集手帳・社説にまで書いています。
おかげで両紙とも大きい差はないのですが
よく見るとちがいがやはり出てました。






まず主な共通点です。

明治時代から100年以上続いた差別
欧米にはなく、国連などから再三、勧告された。
家族形態が多様化。
意思や努力でないもので不利益被るのは法の下の平等に反するのは明らか

1996年国連勧告。自民の反対で放置
2010年千葉法務大臣で改正主導。自民の反対で見送られる。

決着した相続影響なし。
混乱回避
不公平感招く危険。
規定が結果として差別を助長してきた。

司法判断も国会の動きも遅すぎた。
立法による是正に期待して違憲判決避けてきた。

自分の価値が戻った。2分の一じゃない。







主な違う点

読売
結婚制度崩れるという声もあるが半分を倍にするばけで崩れるやわな制度なら半分でも崩れよう。
インターネットでは中傷。今もなお差別意識は強く残る。
判断の効力にまで言及は異例
家族壊した。(相手側の言い分)



日本海新聞

戸籍の記載などで区別なくすようになってきた。
子供は選択の余地がない理由での差別は許されないという考えが確立されてきた。

決着済みの婚外子に不公平を生じさせた最高裁の責任は重い

司法が最後の砦。
少数者の権利を守る最後の砦は司法だ。前面に出てもらいたい。

国会も生まれ変わらなければならない。いかにしたら少数者の声をくみあげることができるのか、参議院改革などとリンクさせて議論。

国際人権規約に抵触で勧告される。

レストラン経営の父とアルバイトしていた母との間に生まれた。
家には父母がいる。
2001年父が亡くなり嫡出子側と相続問題発生。

以上





大きい特徴は

日本海新聞は社説で少数者の権利を守る最後の砦というのを取り上げています。

決着済みの婚外子の不公平は両紙とも書いてますが、さらに踏み込んで日本海新聞は裁判所の責任と言及しています。

勧告されていたのは両紙ですが、国際人権規約に抵触していると日本海新聞にはあります。

読売新聞は「家族壊した。」という嫡出子の言い分が載っています。{これではわけがわかりませんよ)
日本海新聞にはそこが出ています。




つまり
父Aさんと母Bさんが別居状態に(夫婦関係破たんしている模様)

AさんとCさんが事実上の結婚生活。

AさんとBさんの家庭は崩壊。こどものDさんは父親がいない状態。

AさんとCさんの家庭は良好。こどものEさんは両親がいるが、いじめ?も。

Aさんがなくなる。

事実上の前妻(法的には妻)の子であるDさんとの間に相続問題。


Dさんは「家庭壊した」と相手への怒り。

こういう感じです。


家庭が壊れたのはたぶん本当と思われます。
でもそれが差別を正当化する理由にはならないですよねえ。おかしいですねえ。


Dさんは「家庭壊した」と怒りをいう相手間違えてますよね。
両親に言えば!!

仮に万が一?Eさんにも原因あるとしても差別は人としておかしいです。だめですよDさん!もしEさんにも原因あるなら差別でなく慰謝料でいきましょうね。

仮にEさんにDさんの家庭崩壊の責任があるとすればそれは差別でなく、ちゃんと判決受け入れて平等に相続してから、改めて慰謝料か損害賠償の請求すればいいんですよ。





 世の中差別したがる人がうようよといるんでしょうか?
 違憲判決出たのに法改正に抵抗する憲法違反容疑の政治家がいます。99条違反で首にしたら?

 某党は規律とか規範とか言います。
個々の人を監視したり罰を厳しくしたがります。

ところが違憲判決が確定しても改正したがりません。これはおかしいですよね。
違憲判決なのに無視して放置はこの人たちのお好きな規律・秩序に大きく反することですよ。
人に厳しく自分に甘過ぎると言われてもしょうがないですよねえ。




 おもしろいのが読売「結婚制度崩れる」という声もあるが半分を倍にするだけで崩れるやわな制度なら半分でも崩れよう。です。

夫婦選択式別姓で某党のある議員の言い分が「結婚制度崩れる」です。この読売のを置き換えると、「別姓にすると崩れる」という声があるが別姓にすると崩れるやわな制度なら同姓でも崩れよう。」 です。

 本人の意思や努力ではいかんともしがたい 「社会的身分」を理由とする差別である。
 これは非嫡出子だけじゃないです。病気や障害にもこういうのが少なくないような。
今もなお差別が残るようです。
それを助長するのが某党かも。[あせあせ(飛び散る汗)]






汚染水 http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2013-10-17

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