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社民的な保守 [政治]

 

南ドイツ新聞に 「社民的な保守」は可能か 、という記事が目にとまりました。現在ドイツは好調らしいです。

要点ですが、
 キリスト教民主同盟(CDU)が、社会民主党(SPD)も顔負けの社会民主主義的なスローガンを前面に掲げたそうです。メルケル首相率いるCDUは主要国首脳会議での地球温暖化対策のとりまとめで主導権を握ったことなどで、国内外で政治的求心力を高めていて、12月初めの党大会で、政策転換したいようです。

 メルケル首相の持論は「すべての者の関与」だそうです。例えば、社会的格差の解消・高齢者就労のハンディキャップ是正・教育改革など・社会政策的色彩の濃いもので、従来のCDU体質の社会政策的視点の欠如というの反省によるもののようです。

  党基本政策会議の演説で
 「国民すべてに平等なチャンスを」
「すべての人が繁栄の恩恵に浴さねばならない」
「すべての国民に教育の機会平等を」
「創造力とやる気を青少年に与える教育を考えよう」
「寿命の伸びは結構だが、50歳半ばで職を失うような事態に甘んじるべきではない」と訴えたそうです。
メルケル首相の考えの根底には戦後ドイツの礎となった「社会市場経済」があるそうです。

参考までに主な政党です。 
キリスト教民主同盟(CDU) 幅広い層の有権者の支持獲得に成功しており、国民政党とみなされている。原則的に、高齢者、疾病者、障害者、失業者に収入を保障する社会福祉国家を肯定する立場をとる。どちらかといえば自営業者、経営者、企業家といった層を吸収しています。

ドイツ社会民主党(SPD)   幅広い層の有権者の支持獲得に成功しており、国民政党とみなされている。原則的に、高齢者、疾病者、障害者、失業者に収入を保障する社会福祉国家を肯定する立場をとる。どちらかといえば労働組合寄りである。

自由民主党(FDP)  信条とするのは、市場への国家の介入を可能な限り抑えることだ。FDPは国民政党ではない。特に高所得層、高学歴層から支持されている。
ドイツ大使館資料より要約


今日は9月11日です。  亡くなられた方のご冥福をお祈りします。テロがなくなることを願っています。


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東西南北

 実際にどんな政策を実現するかですね。キリスト教民主同盟(CDU)が公明党のように二枚舌にならないことを願います。
by 東西南北 (2007-09-12 20:24) 

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