改造内閣 [政治]
今までの日記リストです。 http://blog.so-net.ne.jp/life-ayu/2007-08-16-7
安倍改造内閣の与謝野馨さんのコメントが文藝春秋に載っていました。与謝野さんは政界では指折りの政策通と言われるそうです。
A 与謝野さんによると安倍改造内閣の直面する問題は
1政治姿勢・・・・・一人一人けじめのついた閣僚としての本来あるべき姿
2政策・・・・・地方経済をどうするか?ばら撒きの時代でないので各地域の将来を考えた地方政策
この二つをあげてました。
B 闘病体験
自らの闘病体験で中途半端の治療より、リスクおっても徹底治療を望んだそうです。病床の中で年金の国民への告知の重要性を認識してたそうです。問題の本質を避けて怪しげな民間療法に頼るのが一番危ないそうです。
(年金は反民間計画ですが、本質ちゃんとみれて告知されたんでしょうか?まさか怪しい民間療法じゃないですよね?)
C 美しい国日本について
2003年衆議院選挙で与謝野さんのマニュフェストに登場したそうです。これは概念の統括で言葉自体に中身はないそうです。与謝野さんが一番怖いのは日本が貧しくなる事だそうです。豊かな日本を子孫に残したいそうです。これはおかねだけでなく、自然環境・社会の雰囲気・文化的環境・あらゆる豊かさです。政治でできることは
1赤字財政の再建
2競争力
3平和・・・ いい外交関係
財政再建を競争力の強化は車の両輪のようなものだと主張しています。
D 政府の仕事
政治家と官僚つなぐものは理屈と理論だそうです。官僚は叩くものでなく、政治がうまく使いこなすものだそうです。
各大臣が各省の部署をちゃんと掌握してすすめるものだそうです。省庁間の調整は官邸の一義的役割だそうです。
例・・WTOで外務・経済産業・農水の意見が不一致の時官邸の出番だったそうです。やたら会議でなく、まずそれぞれの閣僚が自分の分野をがんばる事だそうです。
E 改革路線
不良債権問題処理のため正しかったと認識しているようです。ただ「市場原理は素晴らしいもの」「勝者と敗者がでるのは当たり前」「所得格差生じるのは当たり前」という輸入物の考えがはびこったことに懸念感じているようです。米欧ではそんなことはなく、市場原理主義は実体経済を知らない頭で考える一部の人の世界だそうです。米を格差問題に対応しているとのことです。
改革と心優しき社会、改革の過程で温かい気持ち・心優しさを持っていないと傷つく人もいっぱいでてきます。いかに成長の果実を分配するかだそうです。
F 竹中さんとの対立
与謝野さんの理想は同一労働同一賃金だそうです。現実を理想に少しでも近づけたいそうです。社会保障のセーフティネットから漏れる人がないように注意深くやっていくそうです。中小企業・商店街・年金受給者そういうところに気遣うものだそうです。なんでも市場原理は乱暴だそうです。
G メディア
与謝野さんの意見は、メディアは事実を正確に伝えるもの。その事実にどう論評を加えるかは各メディアの責任だそうです。どう解釈・論評するのか自由で、それは社会のために必要だそうです。
より正確に伝えるためにも、よければ原文どうぞ。文藝春秋10月号です。
一つ前の「影を語る 」の加藤さんと共通する所もあるようです。
与謝野さんは影の部分もみているんですね。市場原理を認めながらも「市場原理は素晴らしいもの」「勝者と敗者がでるのは当たり前」「所得格差生じるのは当たり前」とういう社会風潮には批判的なのが印象に残りました。
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