司法制度 [法律・制度]
先日は医療制度の問題を取り上げました。自己責任政策がどの程度影響したのかわかりませんが、さまざまな問題を、改革の副作用で加速させてしまったのかもしれません。今回とりあげる司法制度も現場は大変らしいです。
以前とりあげたのは、刑事訴訟法改正(光事件)と裁判員制度です。改正により、いままで協議していたのが、一方的に裁判所が決めてしまい、弁護団が欠席せざるをえなくなったというものです。裁判員制度は違憲だらけだというものです。 うちにはいいのかどうかわかりませんけど。
裁判官の実は大変だという記事がありました。ある事件で「それはどこにかいてあるのですか?」という質問が裁判官からきたそうです。ロンドンから自費できた証人が証言している時に居眠りしていたそうです。 偽造を偽造した本人が認めているのに、偽造でなく有効とみとめる判決だしたり、とんでもない事態がおきているそうです。
なんでこんなむちゃくちゃな事態になっているんでしょう?以下記事より引用
2004年の最高裁の資料では、人口10万人当たりの裁判官数は、日本が1.87人であるのに対して、米国10.85人、英国7.25人、ドイツ25.33人、フランス8.78人である(出典-1)。 引用終了
つまり裁判官は忙しすぎるということです。一人当たり200~300件の事件抱えているそうです。この方がかかわった事件では訴訟書類が積み上げると、なんと1.5メートルもあったそうです。第三者は笑い話かもしれませんが、弁護士・裁判官・検察官にとって膨大な書類読んで理解するのはものすごく大変なんでしょうね。ていうかうちなら無理です。
以下記事より
日本の裁判制度は数多くの問題点を抱えている。
(1)判検交流(裁判官と検察官の交流人事)などにより検察に有利な判決が出やすい(疑わしきは罰する)
(2)国会の証人喚問以外で偽証が罪に問われることがほとんどなく、裁判は嘘のつき合いになっている
(3)多くの裁判官が官舎と裁判所の往復で暮らし、一般人との交流が少ないため、世間知らずで非常識な判決が出る
(4)裁判所や判決に対するチェック機能がなく、外部からの矯正作用が働きにくい
以上、引用終了
この4つに問題点がまとめられています。3と4は裁判員制度で改善される希望もあるかもしれません。問題点も指摘されてますけど。2は確か偽証は罪ときいたことあるんですけど・・・??
自己責任ばんざい!の政策で裁判官が削減されたという話は聞いてません。裁判官増やすのも策の一つでしょう。でも年が越せない!孤独だ!とかで社会生活ができなくて仕方なく刑務所にいこうとする人が後をたたないんです。競争ばんざい!格差ばんざい!社会についていけない人は切り捨てられていくこの社会を見直さないと、裁判官の超多忙は続きそうです。
あ~競争はいっさいだめと言ってるわけでないのでご注意を。誰もが行き場うしない刑務所やあの世にいかなくてもすみますように!
お時間あればぜひ著者の意図をうけとめるために原文どうぞ。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20071212/143054/?P=2
司法が腐ってる
by (2007-12-17 13:14)