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医療シンポジュウム2007 [医療]

2007年日記リストはこちらをどうぞ http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2008-03-27
2008年日記リストはこちらをどうぞ http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2008-03-28
ぜひどうぞ↑

医療崩壊が言われています。かわいそうに過労で倒れるお医者さんが何人もでてるそうです。なんかいろいろ問題があるようですね。後期高齢者制度で安心して医療がうけられないと感じている人もいるそうです。

 これは昨年(2007年)、今ほど社会が注目する前に医師会が開いたシンポジュウムの報告です。
  医師会会長の最初のコメントより
新医師臨床制度が立ち上げられて、そのために中核病院や過疎での医師不足の問題もたらせたそうです。
医療高度化、国の方針で入院短縮強制などで大学病院の過重労働(週70~80時間)
人口10万あたりの医療従事者は先進国のなかで極端に少ない。
地域偏在はあるがそもそも数が少ない!
などが問題だと取り上げていました。

病気は医師だけで治すことができないそうです。患者のことを考えてどうすることが患者にとって一番いいのか考えて取り組む必要があるそうです。病院治療終了後の在宅治療も重要になるそうです。会長はこういうふうな事とかを言ってた様に思います。



  医療人権センターの方のお話
「こんな扱いうけた」「こんな目にあった」とか直接いえない内容の電話相談がきます。
東京は要求レベルが高く、「そのうち日本中が東京になるのでは?」という懸念があります。

かつては情報ないしわかんないといってればよかったんですけど、今は情報がありそれを活用しなくてはいけないようです。
『医師まかせから自己責任が必要になったんですよね。』


一部の人はまわりが見えない訴えをしてきます。「自分さえよければいい」と言う人だと見られがちですが、これは思春期の「反抗」ににてるそうです。 そういう不信感の人とか相談でみられるのが、「100-1=0」です。このマイナス1は忙しい医療現場の人達が無意識にしてしまっているマイナスの部分だそうです。医療者も患者も努力がいるようです。


★「賢い患者になりましょう」で5つあげていました。
1病気の持ち主である・・・自覚
2自分の気持ちを知る・・・意思の確認
3医療者に思いを伝える・・・言語化の努力
4一緒に歩む・・・コミュニケーション能力
5一人で悩まない・・・相談できる人を探す


 97年にサラリーマンの窓口負担が1割から2割に、2002年には3割と増えています。医療負担が増えるほど相談が増えています。医療負担増は権利意識とコスト意識を高めているようです。
1997年厚生白書で医療はサービスとうたっています。

 患者は高額の医療費負担を払うようになったので、安心安全をより求めてきます。それだけでなく、「納得」が重要です。
その納得が医療者からの一言だそうです。その一言が足りないんです。

ホスピタルプレイスペシャリストがいて(日本では大阪府立母子保健総合医療センターにはいるそうです)そういうことしてくれるそうです。


 ★医師にお願いしたい事
安心信頼できる医師が多く育って欲しい
流れ作業でなく一人の人間として尊重して欲しい。
医療者と対等に話し合える時代がくるとよい。
患者との対話を重視するドクターが増えて欲しい。
医療事故が無くなって欲しい。
構えなくてもドクターと話せるように。
地域格差、医師格差なくす。
マニュアルから脱したコミュニケーションが課題。

 市場原理主義を医療にももちこんで、医療はサービスと国がいいだしたので、現場では「患者様」と呼ぶことになったそうです。
『京都大学ではこれやめたそうです。研修者対象にコミュニケーション訓練してるそうです。市民の志願者募り、研修者にさだめられた苦情をいいそれに答える訓練だそうです。』



医師会の方など他の方の発言

「人は完全ではない」今の制度では自己責任、個人責任にされてしまう。事故がおきると誰か個人の責任追及で民事で医療過誤で訴えるか刑事裁判になってしまう。
権利義務の関係になってしまった。
セカンドオピニオンの診療報酬(保険で充分にできるようにしにくい)
法廷外での解決にADRがある。
たった一言が患者を傷つけることもある。
など

以上シンポジュウム発言より



 安心していい医療をうけるには患者もちゃんと医療者と向き合う努力がいるように思います。
もちろん医療者にも努力がいります。一般論ですまさないで一人一人を尊重してみることは、とても大事でしょう。
(叩かれたくない・・ハリネズミ社会http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2008-01-29 医療問題どうぞ)


 でもいくら患者や医療者が努力しても、画一的(一般論ですまし、はみ出した人をたたいたり切り捨てる)やコストだけでみたり自己責任ですませたりの政策や社会では容易ではなさそうですねえ。
以前とりあげたデパートの例えです。デパートでのエレベーターのコストみてエレベーター利用料とるような社会が問題なのかも?
(公共 http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2008-03-10   どうぞ)
市場原理主義もほどほどにしないと。なにごともほどほどにですねえ。(医療制度1,2,3 http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2007-12-12 http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2007-11-19-1 http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2007-11-16-1どうぞ)

ある医療関係の方が「これはチャンスだ!」と言ってました。「血の通った、誰もが安心して利用できる世界最高の医療にしたい!」という願いは医療者も利用者も願いは同じなのかもしれませんね。


2008年のも近日載せる予定です。



人工心臓 http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2008-03-30 普通に暮らせる社会に
公共 http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2008-03-10   
人や社会の健康は食から  -遺伝子.. http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2008-03-23
脳の病気 http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2008-03-20 生活で育つ
ちょぃムカつく http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2008-02-22-1苦情いう側と受ける側
叩かれたくない・・ハリネズミ社会http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2008-01-29 医療問題
シカト文化 http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2008-02-02
サプリメント http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2008-01-22-1栄養の数値目標でいいの?
医療制度3 http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2007-12-12
 2     http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2007-11-19-1
 1    http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2007-11-16-1



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コメント 5

tamara

ayuさん、本当にたくさんの記事を書かれているのですね。

医療制度ですが、老後の保障が不安な制度、一人当たりの患者数の異常に多い日本の医者の過労問題、安心してかかれる病院が減っている町や村の問題、やたら医療ミスをさわぎたてる患者・・などなど、問題は山積みですね・・。


by tamara (2008-04-30 22:53) 

ayu15

制度による苦労されている医師の方や叩きとかも日記のにのせてます。

ほんと問題は山積みですねえ。
叩きで非寛容なのは医療だけでなく多くに関係する問題なのかも?
叩きには苦悩の狭間があまりないんですよねえ~。


by ayu15 (2008-05-01 09:45) 

わくわく44

日本の問題点は「無駄遣いは多いくせに、必要なところにはカネが流れない。」ということですね。

医療にしても同じことで、「急性期医療」「療養型医療」「高齢者ケア」「予防」が適正にいけば、おそらく現状の予算でも『本当に必要なところに、必要なだけカネが流れる』状態になるんじゃないでしょうか。これから高齢化社会になるにつれ、医療費の増大は免れないわけですが、それでもそれほど増税することなく対応できるんじゃないかと思います。

あと、医療機関の淘汰も必要です。
これは、医療機関の数を削減するのではなく、「質の高い医療機関だけが生き残る」という社会をつくることです。こうすれば「医療ハラスメント」も防ぐことができます。患者に選ばれる病院づくりに勤しむことを推進する、ということですね。

患者と医者の「数」の関係ですが、まったく効果がないわけじゃないですが、診療報酬等の予算措置だけでは大学教授と弟子の医者とのヒエラルキーは崩せません。結局、医療にとって最も重要なのは「情報」と「技術」ですから、これに主導権を握れる大学は、やはり強いのです。
従って、大学教授とのつながりを切っても、弟子の研究や医療活動に支障をきたさない仕組みづくりに切り込んだ予算措置を講じないと、「地方の医師不足」は解消できないんじゃないかと思います。

看護師に至っては、ヘルパーを含めて「作業の分担」を適正化する以外に手はないでしょう。ピンからキリまで看護師に任せるのでは、いくら報酬を高くしても「休みがない」となれば、忌避する人が多発しても不思議ではない。「十分な報酬、十分な休憩」を確保できる仕組みづくりを行うことが肝心かと思います。

長文で申し訳ないですが、医療の問題はカネだけで解決できないから難しいんですよ。(カネだけで解決できるなら、どれほど楽なことか・・・。)
by わくわく44 (2008-05-01 10:43) 

あいこ

んん。本当に・・・
by あいこ (2008-05-04 22:16) 

ayu15

あいこさんも、もっと安心して医療うけられますように。
by ayu15 (2008-05-05 08:56) 

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