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ラジオ・キラー [おはなし]

 ベストセラーとなったセバスチャン・フィツェックさん原作の『ラジオ・キラー』です。
この物語はヤンという人がラジオ局に、人質とってたて篭った事件です。
 
 あらすじ
 ヤンという人がラジオ局に人質とって立てこもりました。声明や交渉人とのやり取りとか実況中継されています。
これだけの情報だと凶悪犯として報道されて当局からもそういう目で扱われています。
 ヤンの要求は「恋人を連れて来い」でした。交渉人の所属組織や関連する国家の治安機関とかは「その人はもう死んでいる」と言います。
でも交渉のやり取りでとてつもない国家が関与している陰謀の疑惑がうかんできました。
こういうお話です。 ヤンは凶悪犯と言いきれるんでしょうか?
人質とって「殺すぞ」と脅すのはどうみても凶悪に思えます。被害者からみたら凶悪そのものでしかないでしょうでも「個人の人権より社会秩序だ!国家(政府)維持だ!」と一方的に犠牲をしいてやみに葬るようなものが仮に背後にあるなら、それも凶悪犯ではないでしょうか?


 ヤンは報道では配達にきた人を殺したことになっています。当局もそう扱っています。でもどうやら本当は殺してないようです。じゃ、誰が??ヤンに凶悪犯のレッテル貼って世論の叩きの対象にして、堂々と正義の名のもとに射殺するのではという疑惑もありえるように思えました。

悪の塊のような人はほとんどいないし、善の塊のような人もあまりいないように思えるんです。
人も会社も善か悪かではなさそうです。
善悪の二分法で悪のレッテルをはり叩きはどうもねえ・・・。


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