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ラジオ・キラー                  [おはなし]

                                   
  セバスチャン・フィツェックさんの原作「ラジオ・キラー」です。                
  

おもな登場人物
イーラ・ザミーン               
ヤン
ゲッツ
シュトイアー本部長
キティ
レオニー
検事長
などです。
           
 お話はラジオ局にヤンが人質とって立てこもったところから始まります。
彼の要求は「レオニーに会わせろ」です。
ところがレオニーにはどうも不可解なところがあるようです。

 関係者??は触れられたくないようです。{怪しいなあ~陰謀の臭いが}
人質をひとり殺したと判断され射殺対象となります。
さ~ぁどうなるでしょう?                   

 

 近年パッシング世論が気になります。「わがままいいうな!」とか逆に被害者心情で「殺せ!厳罰だ!」というまるでネット右翼みたいなこと言ったり書いたりする人も・・。


 なんか普通にいくとヤンは人質とり立てこもりしかも一人殺したと「報道」されているので凶悪犯と人はみるでしょう。「右翼思考」でヤンのプライバシーはなくなりネット中心にたたかれるでしょう。
多くは射殺されても当然と思うでしょう。
裁判にまでいっても「殺せ!厳罰だ!」の声がどっかの事件のようにあがるかも。「事実」が報道されあおるでしょう。

なんか事件もさることながらその風潮はこわぃです。

 お話が進むにつれ、ヤンは本当は犠牲者?とイーラは思うようになるんですが、お決まり文句で「だからといってしていいわけないですよ!」と言います。

 そうこれが今回のテーマです。イーラのいうことは正しいでしょう。でもそう単純じゃないと思うんです。ヤンはあらゆる合法的手段で訴えてきたんです。
 個人が大企業・行政・大宗教法人など組織を相手にするのはとても大変なんです。その相手が「まとも」ならいいんですが、「裏」があり「陰謀」があるとたちまち、訴えた個人のほうが「悪」にされ社会から追放されていくこものあるでしょう。
 これはとても恐ろしいことです。
{こういう「右翼」社会が嫌い!}

 滅私奉公する彼らは「全体守るためしょうがない」というようです。
{どっかの革命組織も言ったとか言わなかったとか?}

 ヤンは「陰謀?」で職業も奪われ組織からにらまれてあやうい状態です。
そんな彼がなにより大切な家族(妻となるレオニーと二人の子)のために社会から非難されようとも自分たちの存在守るため必死に巨大な悪(ヤン達にとっての)に立ち向かうんです。


 裁判は切り取られた一部の事実(事件そのもので起訴内容起訴の容疑そのもの)についてのみ判断されます。「不幸な過去」は白黒には無関係です。情状酌量の時考慮されるそうです。

 ヤンは有罪です。殺人容疑については状況証拠しかありません。でも「殺せ!」で被害者心情??で有罪になる可能性も。
 ヤンは誰も殺していないと言っています。でも実際に死人でています。


 ヤンがしたことは違法です。彼のために迷惑うけた人達がいます。怪我した人・とても怖い思いした人もいます。 「悪人」でしょう。

 でも家族や自分たちを目に見えない大きな力から必死でまもるのはすごぃことかも?

 もしあなたが自分の最愛の人が行方不明?本人の意思でない謎の失踪となるとどうですか??
関係団体が「あの人はもう死んだ!」とか「わからない」とかでのらりくらりと逃げ腰であきらめますか??


 もしあなたがなんらかの陰謀にまきこまれて社会からはずされた時、ヤンのような人だったら命がけであなたを探し出そうとしてくれるでしょう。


  大きな力があり実力行使でき、ルールも作れる力には、歯止めがないとやがて怖いことに。
憲法は国民の義務でなく国の義務です。

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